市場で進む「アメリカ株離れ」、日本株に"超重要週"が到来
軟調に推移するアメリカ株に対して、日本株は底堅い展開。今週はその真価が試される週になりそうだ(写真:ブルームバーグ)
「FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)を通過すれば、ひとまず一段落」と、大方の投資家・市場関係者は思っていた。いや、少なくとも、そう期待していたはずだ。しかし、大型連休明けとなる5月第2週(9~13日)の相場も、どうやら難しい展開になりそうである。 アメリカ株は、FOMCの結果が発表された5月4日当日こそ急伸した(ダウ平均株価は前日比932ドル高)したものの、翌5日は急反落。同1063ドル安と2年ぶりの下落幅で反落し、4月雇用統計が発表された翌々日6日も同98ドル安と、反発の手掛かりを得られないまま週を終えてしまった。 ただ、この6日は午前10時過ぎ(現地時間)に同523ドル安まであったものの、その後は下げ渋りに転じ、400ドル以上も下げ幅を縮小。日足チャートでいう「下ヒゲ陽線」となったから、底入れの“兆候”がないわけではない。
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岩本 秀雄