ペプチドナイル、抜群の手応え…JRAダートGⅠ完全制覇へ武英師「完璧な調教。何一つ不安ない状態です」【チャンピオンズC追い切り】
◇27日 チャンピオンズC追い切り(栗東トレセン) JRAダートGⅠ完全制覇へ視界良好だ。フェブラリーSの勝ち馬ペプチドナイルは、藤岡佑を背に栗東坂路で4F56秒2―40秒0―11秒9。あふれる闘争心を内に秘めて、ホークフィールド(3歳1勝クラス)と馬体を併せたまま滑らかに加速。終始抜群の手応えを保ったまま、力強いフットワークで駆け上がった。 藤岡佑は「しまいだけ気合を乗せて、いい内容の追い切りができました。順当に叩いた効果が出ています」と上昇ムードを伝える。武英師も「完璧な調教。何一つ不安ない状態です」と力強い言葉を並べた。 フェブラリーSは11番人気での勝利だったが、かしわ記念3着、南部杯2着でGⅠ勝利がフロックではないことを証明した。「以前は慢性的なトモの緩さから無理をさせられませんでしたが、ようやく6歳でしっかりしてきました。フィジカルもメンタルも総合的に強くなっています」と師は晩成の血の開花を強調する。 前走で対戦した敗れたレモンポップなど強豪馬がそろったが、こちらもGⅠ馬だ。「いいメンバーがそろったけど、むしろナイルには競馬がしやすそうです。中京もネガティブなイメージはないですから」。完全に本格化したキングカメハメハ産駒が、ダート界統一に向けて突き進む。 (栗東取材班)
中日スポーツ