丸ごとおいしい、山形セルリー 秋の収穫最盛期
東北一のセロリ出荷量を誇る山形市で、秋作の「山形セルリー」の収穫が最盛期を迎えている。 山形セルリーは重さ2キロ前後の大株品種「とのセルリー」と、同市が全国で唯一の産地の「ひめセルリー」の2種類があり、ともにセロリ特有の苦みが少なく食べやすいのが特長。JA山形市が同市南石関地区を中心に79棟のハウス団地を整備し、2018年に地域の農林水産物・食品のブランドを守る地理的表示(GI)に登録された。現在は同JAセルリー部(佐々木弘一部長)の20人が生産している。 同JAによると、今夏の猛暑で生育が例年より遅れたが、品質は良好という。今秋の出荷量は160トン、出荷額は4700万円を見込む。同JA担当者は「外側の茎は煮込み、内側は生食、葉は天ぷらと丸ごと味わってほしい」と話していた。