日産「EVコスト30%削減」、年間販売台数100万台増へ
内燃機関車と同等に
次世代電気自動車(EV)のコストを30%削減し、2030年度までに内燃機関(ICE)搭載車と同等にすることなどを盛り込んだ新経営計画「The Arc」を公表した日産自動車。複数のEVを一括して開発し、5車種で計1500億円の開発費を削減する。部品のモジュール化による新生産方式も導入し、台当たり生産時間を20%短縮。27年度から新しい開発・生産方式によるEVを市場投入する。 ホンダと協業検討の日産、「常識や手法に縛られていては到底太刀打ちできない」内田社長の危機感 26年度までに電動車両16車種とICE車14車種の新型車を投入。電動車の生産コスト低減に取り組みつつ、ICE車の新モデル投入も進める。「バランスの取れたポートフォリオを実現」(内田誠社長)し、26年度末までに年間販売台数を23年度比100万台増やし、営業利益率を24年3月期見通しの5%弱から6%以上に引き上げる計画だ。