キラメイイエローから黒崎一護へ「その頃の記憶がないぐらい大変」だったと語る木原瑠生の“歩み”
8年ぶりに再始動する「ROCK MUSICAL BLEACH」において、新たに主人公・黒崎一護を演じる木原瑠生。 【画像】木原瑠生さんの撮りおろし写真をみる キラメイイエローとして注目され、「刀ミュ」でも活躍する彼が、これまでのキャリアを振り返りつつ、自身の特撮ヒーローに対する思いも語ってくれました。
●オーディションを経て、事務所預かりの特待生に
――幼い頃の夢は? 物心ついたときから「仮面ライダー」や「ウルトラマン」が好きだったこともあって、特撮ヒーローに対する憧れが強かったです。 二つ上の兄がいるので、その影響もあると思うのですが、昔の写真を見ると、必ず一緒にヒーローのおもちゃが映っているぐらい好きでした。 ――その後、野球やピアノ、そして歌うことを始められたタイミングは? ピアノは先に習っていた兄の影響で、3歳ぐらいから通い始めて、10歳ぐらいまでやっていました。野球も先にやっていた兄の影響で、小学1年生から始めて、中学3年までやっていました。 それで、野球をひと区切りさせたタイミングで、歌を始めたんです。小学生の頃も「大島優子さんに会いたい」という思いから芸能界への憧れはあったのですが、中学生のときにEXILEや三代目 J SOUL BROTHERSが友だちのあいだで盛り上がっていて、それきっかけで、本格的に芸能の道に進みたいと思うようになりました。 ――そして、養成所に通われたり、オーディションを受けられたわけですね。 養成所に通うことで、本格的に歌とダンスを習い始めて、今の事務所(Sony Music Entertainment)が主催するオーディションを受けました。そのときはグランプリが該当者なしだったのですが、後日事務所の方から「歌、ダンス、お芝居のレッスンを受けられる特待生としていかがですか?」という連絡が来たんです。それで「是非!」ということで、事務所預かりの特待生になりました。
●当時の記憶がないぐらい大変な日々
――そこから、演劇集団「劇団番町ボーイズ☆」(以下、番町ボーイズ)のメンバーになったいきさつは? いろんなオーディションで選ばれた特待生と一緒に、発表会などをしていくなかで、高校3年生のときに、今度は「番町ボーイズ」の特待生に選ばれたんです。 それで初めて舞台を踏むことになり、2公演ぐらい終えたタイミングで、正式メンバーに選ばれ、正式に事務所に所属することになりました。「番町ボーイズ」の主な活動はお芝居なので、ちょっと戸惑いはあったのですが、同時に「銀河団 from 劇団番町ボーイズ☆」というダンス&ボーカルグループの活動もしていたので、好きな歌ができることも楽しかったです。 でも、毎日が体験したことのないことばかりで、その頃の記憶がないぐらい大変でしたね(笑)。 ――17年、Live Musical「SHOW BY ROCK!!」に出演されます。 「番町ボーイズ」以外で初めて出た舞台であると同時に、事務所以外の先輩たちと初めてご一緒させていただいた舞台でした。当時は右も左も分からなかったので、みなさんの凄さが分からず、“優しいお兄さん”という印象しかありませんでした。 そして、舞台が終わった後、みなさんのお仕事を詳しく知ることで「今後、先輩たちとまた共演できるように頑張ろう」という、役者としての目標を持つようになったんです。後々、ミュージカル『刀剣乱舞』などの作品で共演できるようになりました。 ――翌18年には、男女混合ボーカルグループLove Harmony's, Inc.に参加されます。 LHIは「歌えることやハーモニーを奏でることが楽しい」という気持ちでしたが、初対面のメンバーもいましたし、「グループとして、どうやっていくか?」という点では、最初は不安しかありませんでしたね。 それと同時に、「番町ボーイズ」や「銀河団 from 劇団番町ボーイズ☆」としての活動もあったので、当時は「果たして、自分はどこに属しているんだろう?」という気持ちは正直ありました。