YouTube、「この動画を見るなら知っておくべきこと」を表示する機能をテストへ
ネットの表現はどこへ向かうのか
界隈のノリやあのネタのパロディー、無断転載だけど盛り上がっていて公式が黙認したり、信憑性はわからないけれどバズっているコンテンツ。これまでは「ネットのユーモア」として消費されてきたコンテンツの価値が問われるようになる形です。 個人的には、ネットは無秩序な場所からだんだんメディアとしての佇まいを求められるフェーズに入っているように感じます。 YouTubeに「メモ機能」が搭載されることで、ネットの情報は疑おうというムードが変わっていくかもしれません。近年、AI生成コンテンツが爆発的に増え、プラットフォーム側が何かしら対応しなければ投稿されたコンテンツが偽物ばっかりというイメージが固まってしまう可能性があります。各社が協力してAI生成コンテンツマークを付与したり、ポストへのコミュニティノート搭載を行なうなどしており、ネットコンテンツは過渡期を迎えたと言えるのではないでしょうか。XやYouTubeという大きなプラットフォーマーがコンテンツを議論や評価する機能を搭載するようになったら、コンテンツプラットフォームには「同様の機能が搭載されて当たり前」な未来も予想できます。 これまで新聞・ラジオ・テレビ、マスメディアが数十年の歴史を経て培ってきた、放送倫理委員会や法律による良いコンテンツとそうでないコンテンツを評価してきた仕組みは、ネットでどのような道を歩むのでしょうか(人を介さず、AIがすべてのコンテンツを評価する時代がやってくるかもしれませんが…)。 Source: YouTube Official Blog
宮城圭介