無添加蜂蜜高い評価 熊本の西岡養蜂園が鶴居で生産
西岡養蜂園(熊本県八代市、西岡千年社長)は、今年も、北海道の鶴居村内で純粋蜂蜜の生産に取り組んでいる。加熱処理や加工を一切していない完全無添加の蜂蜜は、村の特産品として高い評価を得ている。 同社は1989年に創業。元々は畳の原料となる「い草」などを栽培していた農家だったが、98年に養蜂一本に切り替えた。鶴居での養蜂は、西岡社長が養蜂の修行をした親方の兄弟子から継承した。 春は青森、夏は北海道、冬は九州と、季節に応じて移動し、ミツバチがより過ごしやすい環境で多種多様の蜜を集める。道内での養蜂は鶴居が中心で、6月上旬から11月下旬にかけて滞在する。村内に1カ所当たり20箱前後の巣箱を、10カ所に設置している。1箱に約3、4万匹のセイヨウミツバチが営巣しており、懸命に蜜を集めている。 鶴居の蜂蜜は、さまざまな花から集まった「百花蜂蜜」とボダイジュの花から採った「菩提樹蜂蜜」の2種類で、鶴居たんちょうプラザ「つるぼーの家」などで販売している。西岡社長は「本来のおいしさを感じられるので、そのまま食べるのが一番。料理に使うなら、あまり加熱せずに味付けの最後に掛けると成分が壊れない」と話している。
釧路新聞