板谷由夏、永瀬廉との“凪のよう”な関係を明かす 令和に蘇った『東京タワー』の魅力とは
連続ドラマだからこそ見える『東京タワー』の新たな魅力
――現場では、永瀬さんとコミュニケーションをたくさん取られているんですか? 板谷:絶妙な距離を大切にしています。永瀬くん自身がそんなにわちゃわちゃするタイプではないと思いますし、透を演じるという意味でもあまり巻き込んでしまっては良くないなと思っていて。とても仲がいいしコミュニケーションもちゃんと取っていますけれど、今のところスーッと“凪のよう”な関係を保っています。 ――連続ドラマならではの面白さの部分があれば聞かせてください。 板谷:最初にプロデューサーの残間理央さんが私に話してくださったのですが、本作は「透と耕二の成長の話」にしたいということでした。ドラマでは大人の女性と恋愛をすることによって生まれる感情などが繊細に描かれています。少年だった彼らが一歩ずつ大人になっていくというところが、連続ドラマを1話ずつ重ねることで視聴者の皆さんに見えてくるんじゃないかと思います。 ――今までにはない視点の『東京タワー』ですね。 板谷:こういうことは連続ドラマだからこそできるのだと思います。彼らの感情の変化とか、彼らが女の人に対して感じる気持ち、女の人に振り回されてしまうことを含め、葛藤がずっとある。それで最後にどういうふうな選択をして、どういうふうな大人になっていくのかという意味では1話ずつ重ねていく面白さがあると思います。 ――板谷さんから見た本作の魅力を教えてください。 板谷:今回のドラマは、すごく画が美しい作品になっています。カメラマンさんも撮影部も照明部もすごくこだわってくださっているから映画的でもあるし、映画的要素を含めつつ連ドラの良さもあるのではないかと思います。最初の時点で「空気感とかそういう匂い立つものが出るといいですよね」という話はしましたけれど、そういう画作りになっていると思いますね。ですから、すごく綺麗。随所に東京タワーの美しさも出てくるし、永瀬くんも綺麗ですよ。
Nana Numoto