プーチン氏が月半ばに中国訪問へ、5期目の任期開始直後-習氏と会談
(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領は、新たな任期を開始してから1週間余りで中国を訪問する計画だ。中国との関係の重要性が増している現状を浮き彫りにする。
訪問は5月15-16日に予定されていると、ロシア大統領府の予定に精通する関係者が明らかにした。日程はまだ若干変更される可能性もあるが、7日の大統領就任式を終えた後の最初の外遊としてプーチン氏が中国を訪れ、習近平国家主席と会談することになっているという。関係者は公にされていない情報だとして、匿名を要請した。
プーチン氏は先月、中国を5月に訪問する予定だと述べたが、正確な日程には触れなかった。
ペスコフ大統領府報道官はブルームバーグ・ニュースの質問に対し、訪問時期は追って公表されると回答した。中国の祝日に同国外務省にコメントを求めたが、今のところ返答はない。
プーチン氏は、習氏が5年ぶりの欧州訪問を終えた後に中国に到着することになる。習氏はフランス、セルビア、ハンガリーを歴訪する予定で、ロシアのウクライナ侵攻などが話し合われるとみられる。
中国はロシアのウクライナ侵攻を表立って支持してはいないが、「制限のない」友好関係を宣言したロシアが米国などに科された前例のない制裁措置を乗り切る手助けをしている。ロシアが石油を売る一方、中国から電子機器や機械装置、自動車を買うなどで、中ロの貿易は昨年に過去最高の2400億ドル(約36兆7700億円)と、2020年の1080億ドルから2倍以上に増えた。
ただ、中国の税関データによると、3月に同国のロシア向け輸出は前年同月比16%程度減少した。プーチン氏は習氏との会談で、両国の貿易拡大を呼び掛ける可能性があると、関係者が4月に述べていた。
原題:Putin Plans to Meet Xi in China Days After His New Term Starts(抜粋)
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