年賀状離れ加速 はがき代値上げが拍車 福島県内企業、経費を懸念 「日本の文化」根強い支持も
独自のカタログを制作するなど年賀状に親しんでもらえるよう工夫を凝らしてきた。「はがきを通じ活字に触れる機会は大切だろう。なくならないことを信じ、年賀状の良さをアピールし続けたい」と前を向く。 年賀状になじみの少ない世代も増えている。福島市の会社員今野大輝さん(23)はこれまでに年賀状を出したことがなく、「(無料通信アプリの)ラインで十分」と捉えている。 ■全国 発行枚数の減少率最大 日本郵便によると、来年分の年賀はがきの発行枚数は前年から約3億7千万枚(25・7%)減の約10億7千万枚の計画。前年からの減少率は過去最大となった。 発行枚数の推移は【グラフ】の通り。携帯電話やスマートフォンなどの普及で2004(平成16)年用をピークに減少傾向にある。来年分は料金の値上げでさらに需要が落ち込む見込み。