4月の観測史上最大の雨…土砂流出で温泉施設にいた8人が一時孤立状態に【長野・松本市】
県内は8日から激しい雨が降り続きました。 4月の観測史上最大の雨となった松本市では山の斜面から土砂が流出し、温泉施設にいた8人が一時孤立状態となりました。 ■記者「赤い橋の先にある市道に土砂が流出した。この市道の先に温泉施設があるが利用客などが身動きがとれなくなっている」 土砂が流出したのは松本市波田の市道です。この道路の先には日帰りの温泉施設「竜島温泉せせらぎの湯」がありますが、道路が寸断され利用客と従業員あわせて8人が孤立しました。 温泉施設の関係者によりますと土砂の流出は9日の午前10時前に発生したとみられ、道路をふさぐ土砂は長さ30mほどに及びます。 ■記者「孤立していた従業員や利用客です。人が歩いて通れる道を使っておりてきています」 午後1時すぎ、孤立していた8人はいわゆる「裏道」を通って、無事に避難しました。 ■利用客「ちょっとびっくりしました。(避難出来て)本当に良かったなと安心しました」 ■温泉施設の管理者「1週間くらい前にだいぶ降ったのでそれの蓄積が引き金になっている」 松本市は9日だけで81mmと4月1カ月分の雨が降り、4月の観測史上最大となりました。 4月の観測史上最大の雨を観測したのは県内30の観測地点のうち18地点にのぼりました。 市は天候などの状況をみて土砂の撤去作業を進めていくとしています。