皆口大地「傷跡をちょんちょんと触るようにホラーに興味を…」ホラー嫌いの少年が「TXQ FICTION」を作るまで
観客を騙す“フェイクドキュメンタリー”が今求められる理由
――「ホラー作品は怖いから見ない!」と入口で拒否反応を示す方もまだまだいます。そんな方にホラーの楽しみ方を伝えるとしたら、どんなメッセージがありますか。 皆口 「TXQ FICTION」やその他の大森さんの手がけた番組などがそうですが、“導入が怖くない”というのは糸口なのかもしれません。苦手な人は「ホラーだから」という入口で尻込みしてしまいますが、これで入口は通過してもらえます。なんだか騙すようですが(笑)。 大森 あと、俗に“ジャンプスケア”と呼ばれる“ワッと驚かす演出”は、私も皆口さんも好まないのでその点については安心していただきたいです。驚かすだけがホラーではないと思うので。それに「TXQ FICTION」は今後ホラー以外の話を作るかもしれないので、それが実現した場合はまずは趣向が違った回から入っていただき、ホラーの回にチャレンジするのも悪くないかもしれません。 皆口 怖いもの=悪いものではないんですよ。友達、家族、恋人とポテチでも食べながら一度試しに観てもらい、その良さに気づいてもらえたら嬉しいですね!
むくろ幽介