鴨川総合運動施設の交流棟が完成 長谷川市長ら40人でセレモニー 鴨川(千葉県)
安房地域随一の多目的スポーツ施設、鴨川市総合運動施設に飲食可能な休憩スペースやトレーニングルームを備えた「交流棟」が完成した。26日にオープニングセレモニーが開かれ、長谷川孝夫市長ら関係者約40人が、拠点施設の拡充を祝った。 ▽休憩する▽食べる▽汗を流して着替える――といった場所が欲しいという市民をはじめ、合宿や試合などの利用者からの声に応え、同施設の機能拡充を図った。工事費は4億3945万円で、国の「デジタル田園都市国家構想交付金」などを活用した。 交流棟は、同運動施設を構成する陸上競技場の入り口東側に建設。木造一部鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約1104平方メートルで、休憩や食事などで自由に利用できる市民ラウンジ、コインシャワーを併設したロッカールーム、トレーニングルーム、全館Wi―Fiなどが備わっている。 5月1日の供用開始に先立ち開かれたセレモニーには、長谷川市長ら同市関係幹部、地元選出県議、市議、企業版ふるさと納税者、設計や施工業者、スポーツ団体関係者、地権者らが出席。感謝状の贈呈やテープカットなどが行われた。 長谷川市長はあいさつで「総合運動施設は、大学や高校の合宿をはじめ、なでしこリーグ公式戦など各種大会で、年間約10万人の利用がある。交流棟の完成は、スポーツツーリズムによる地域活性化につながる好機。スポーツ後の休憩や体力づくりの他、さまざまな活動に役立てば」などと、新たな拠点として期待を込めた。 同運動施設は、日本陸上競技連盟第3種公認の陸上競技場、プロ野球公式戦の開催が可能な野球場、ソフトボール場、床面が人工芝の文化体育館、照明施設を備えた人工芝のサッカー場などからなる。 同市によると令和4年度の利用者数は、延べ9万3000人。「スポーツ観光交流都市」を掲げる同市の一大拠点になっているという。