F1参戦2年目のピアストリにマクラーレン代表は“大成長”を実感……でも「まだまだ成長できる」と確信
F1で2シーズン目を過ごしているマクラーレンF1のオスカー・ピアストリは昨年から成長を続けているが、チーム代表のアンドレア・ステラはまだまだ成長の余地が残っていると考えている。 【ギャラリー】日本の”F1愛”炸裂……! 鈴鹿に創意工夫溢れるファンが詰めかける ピアストリは先日行なわれた母国戦のオーストラリアGPで4位フィニッシュ。レース展開を鑑みたチームオーダーによってランド・ノリスとポジションを入れ替える形となったが、それでも表彰台まであと一歩の位置でレースを終えた。 ステラ代表はこのチームオーダーについて、後ろを走るノリスがピアストリよりフレッシュなタイヤで速く走っており、どのみち避けられなかったであろうポジションチェンジにおいてリスクを減らすためだったと説明している。 同時にステラ代表はピアストリのレースペースやタイヤマネジメントを「デリケートな状況の中でとても優れていた」と称賛している。 「昨年のオーストラリアGPや日本GP、その他シーズン序盤戦と比較しても、我々は大きく前進している」 「これが(ピアストリにとって)2シーズン目が始まったばかりに過ぎないということは、非常に励みになるものだ」 またステラ代表はまだまだピアストリには成長の余地があり、将来は明るいと考えている。 「どれくらい改善していける点が残されているかを考えると、私はオスカーについてとても強力な将来を想像するんだ。オーストラリアはかなり複雑だった」 そしてステラ代表はピアストリが経験を積み、さらに情報を取り入れ複数のシナリオから学んでいく能力が、彼の進歩を助けていると語った。 「適応というのは、問題が出てきてから対処するということではない。私が言っているのは、問題を避けるために適応することなんだ」 「実際に問題が現れる前から、『ああ、これは問題が起こりそうだな』と流れから理解する必要がある」 「ルーキーのときなら、ある種の問題に直面した際に、そこからなぜそうなったかを理解する必要がある。何らかの状況が何らかの問題を起こしそうだというのが、今の彼の認識のメカニズムなんだ」 「タイヤを、例えばフロントに負荷を少しかけすぎてしまうと、グレイニングの面から良くないだろうと彼は感じていたと思う」 「時速1km速く走るときですら、どこに限界があるのかを理解し始めるんだ。それは微調整になるが、ほとんど経験を通じた自己調整のようなものなんだ」
Matt Kew