<ボクシング>村田、マカオ決戦の相手は世界挑戦経験者
「いつ世界挑戦の声がかかってもいけるように自分を高めておきたい」 村田の目線は上だ。 ■2014年は経験を積む時期 数多くの世界チャンプを育ててきて、西岡利晃×ノニト・ドネアのビッグマッチをラスベガスで実現してきた国際的なプロモーターでもある本田代表は夢プランを語った。 「年内は、まだ世界ランクには入れたくない。彼の成長度は驚くほどだが、もっと、いろんなタイプとの試合を経験しながら力を蓄える時期。このまま順調に進めば、世界への挑戦は2015年の後半を考えている」 2014年は、マカオの海外リングデビューを含めて4試合ほど試合を行う予定で、2015年の後半での世界初挑戦を狙うならば、プロ8試合目から10試合目での挑戦となるだろう。 6階級王者、マニー・パッキャオが復帰戦を行った舞台、マカオの「ザ・ベネチアン・マカオ」で行われる2月22日の興行は、「RING OF GOLD」と銘打たれている。村田と共に、北京、ロンドン五輪のライトフライ級で連続金メダルを獲得している中国の国民的ヒーローであるゾウ・シミン(中国)、ロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストのイーゴリ・メホンツェフ(ロシア)というトップランク社と契約した3人の金メダリストが揃い踏みする。 メーンはIBF世界ライト級タイトルマッチで、ボクシング中継で有名なアメリカの大手ケーブルのHBOの他にも、中国のCCTV、メキシコのTVアステカでのオンエアが決定している。村田の試合は、日本のテレビ局の放映時間に合わせて行われるため、今回のイベントの何番目のカードとなるかは未定だが、HBOの電波に乗って本場アメリカのマーケットに初めて紹介されることになる。 ■ビッグマネーが飛び交うミドル級 ミドル級は、言うまでもなく世界中のボクシングファンが注目していてビッグマネーが飛び交う華の階級。それほど、ライバルも多いが、村田が抱いている「どんどん海外のリングで試合をやっていきたいし、これまでの日本のボクシング界だけでなく、プロスポーツの常識を覆していきたい」という大きな目標に向けての一歩となることは間違いない。村田は、この日、公開練習後、1か月間のキャンプを行う米国ラスベガスへ旅立った。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)