【開幕特集】福岡は今オフにチームの屋台骨を失うも…パリ五輪世代のボランチ・松岡大起が中盤に強度をもたらす | J1リーグ
2024シーズンの明治安田J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
カップ戦で躍進を見せた昨季。天皇杯とJリーグルヴァンカップで決勝まで進出し、ルヴァンカップではクラブ初のタイトルを手にして、新たな歴史を刻む充実のシーズンを過ごした。 しかし今オフは、福岡のエース・山岸祐也が名古屋グランパスに引き抜かれ、中盤の要・井手口陽介がヴィッセル神戸へ移籍。チームの屋台骨を失った穴は決して小さくない。それだけに松岡大起やナッシム・ベン・カリファら新戦力がその穴を埋められるか。就任5シーズン目を迎えた長谷部茂利監督の手腕にも期待がかかる。
注目選手紹介:紺野 和也
生年月日:1997年7月11日(26歳) 昨季成績:29試合5得点 昨季、FC東京から福岡に加入したサイドアタッカーは、切れ味鋭いドリブルと左足から放たれる精度の高いクロスでチャンスを演出し、5ゴール4アシストの活躍で、攻撃のアクセントを加える存在となった。 今オフにチーム最多得点の山岸と2位タイのルキアンという得点源だった二人が引き抜かれ、今季は同じく2位タイのゴール数をマークした紺野にかかる期待は大きい。昨季以上の数字を残すことで、チームの新たな主軸となる成長を見せられるか注目だ。
注目選手紹介:松岡 大起
生年月日:2001年6月1日(22歳) 昨季成績:3試合0得点(J2) パリ五輪世代のボランチは昨季、清水エスパルスでJ2リーグで3試合出場した後に、ブラジルのグレミオ・ノボリゾンチーノへ期限付き移籍。更なる成長のために、より厳しい環境に身を置いて、初の海外挑戦を決意した。 最終的にブラジルでは出場機会を獲得できなかったが、豊富な運動量とボール奪取能力で中盤に強度をもたらすプレースタイルは、堅守を強みとするチームに適応できる資質がある。パリ五輪を控える今季にかける思いは人一倍大きいはずだ。
注目選手紹介:ナッシム・ベン・カリファ
生年月日:1992年1月13日(32歳) 昨季成績:16試合2得点 スイス代表選出歴もある外国籍ストライカーは、22シーズンにサンフレッチェ広島に加入し、初年度こそ5ゴールとまずまずの活躍を見せたが、昨季は2ゴールと不発。周囲が期待していたような鮮烈な結果を残せなかった。 それでも山岸やルキアンといった得点源を失ったチーム事情も相まって、新たなストライカーにかかる期待は大きい。高さ・スピード・献身性を兼ね備えるセンターフォワードが、新天地でどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。