死者7人、負傷者92人/今冬の豪雪で青森県内
青森県内の今冬の豪雪による死者が計7人に上ったことが9日、県や東奥日報のまとめで分かった。県によると、負傷者は計92人(同日午前9時時点)となった。宮下宗一郎知事は「亡くなられた方のほぼ全てが屋根雪の関係。複数人で対応することや、ヘルメットや命綱をつけることを徹底していただきたい」と県民に呼びかけている。 死亡事故の発生は青森市3件、弘前市2件、十和田市1件、板柳町1件。県によると、負傷者92人のうち重傷が27人、軽傷は64人だった。1人は「傷病程度調査中」としている。負傷者の大半が屋根の雪下ろしや除雪中の事故だった。少雪だった昨冬(2023年12~24年3月)は死亡3人、負傷者27人だった。 今冬の住家被害は8件(半壊1件、一部損壊7件)、非住家被害は30件(全壊14件、半壊9件、一部損壊7件)。建物被害について、県は今後大幅に増える見込みと説明している。このほか、リンゴの枝折れが青森市や弘前市など5市町で確認されたほか、平川市や大鰐町など7市町村の計21棟で農業用パイプハウスの被害があった。 警察関係では、昨年12月28日から今月9日午前9時までに、雪による交通事故(関連調査中含む)やスタック・立ち往生、倒木などの交通障害などに関する110番通報が1209件に上っているという。 県は9日夕、青森地方気象台や国土交通省青森河川国道事務所の職員を含めた「県豪雪対策本部会議」の第2回会合を開き、被害状況などを共有した。