来季サッカーJ3参入の高知ユナイテッドSC、監督の吉本氏から退任の申し出…新監督に元日本代表の秋田氏
来季からサッカー・Jリーグに参入するJFLの高知ユナイテッドSC(高知U)は22日、監督の吉本岳史氏(46)が退任し、後任に元日本代表の秋田豊氏(54)が就任すると発表した。吉本氏は他のクラブからオファーを受けて退任が決まったという。 吉本氏は2020年から高知Uのコーチを務め、22年に監督に就任。吉本氏の指導の下、高知Uは今季2位となり、J3下位チームとの入れ替え戦に勝利してJ3入りを決めた。 高知Uはこの日、高知市内のホテルで秋田氏の就任記者会見を開いた。山本志穂美社長によると、今月17日に吉本氏から退任の申し出を受けたといい、「彼の決断を尊重して送りだそうと決めた」と説明した。
秋田氏には高知Uからオファー。山本社長は「元日本代表で代表レベルの選手を知っている。秋田さんの力を借りて成長したい」と語った。 秋田氏は愛知県出身で鹿島アントラーズなどで活躍。日本代表としては1998年のワールドカップフランス大会など計44試合に出場した。引退後は京都サンガFCの監督などを歴任。今季はJ3のいわてグルージャ盛岡のオーナー兼社長を務めていた。
会見に臨んだ秋田氏は、「非常に良いチームで一体感がある。J3に対応できるだけの力を持っている」と評価。「1番下からのスタートだがプロであることに変わりない。優勝を目指したい」と述べた。 一方、吉本氏は会見に出席せず、公式HPに「本当に悩み、非常に苦しい時間を過ごした。高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆さま、5年間本当にありがとうございました」とコメントを発表した。