《連載:衆院選2024 茨城選挙区情勢》 4区 自民前職に維・共挑む
衆院解散を受け、与野党は選挙戦を事実上スタートさせた。15日公示、27日投開票の短期決戦。定数「10増10減」を受け、新たな区割りで行われる。茨城県内では7小選挙区の立候補予定者が早くも前哨戦を繰り広げる。 ■4区 立候補予定者 梶山弘志 69 自前(8) 武藤博光 62 維新 吉田 翔 27 共新 自民前職に維新と共産の新人2氏が挑む。野党第1党の立民と国民の旧民進系は、前回の2021年に続き候補者を擁立しない見通しだ。 梶山弘志氏は党幹事長代行や経済産業相としての実績や成果をアピールし、9回目の当選を目指す。11日に事務所を開設した。派閥裏金事件など、党にとって厳しい選挙戦になると捉え、選挙区内の区・町会などの単位でつくられた後援会組織の引き締めを図る。 武藤博光氏は4度目の国政選挙挑戦で、衆院選は初めて。集会を開くなどして「生活者目線の政治に変える。非自民として政権交代を目指す」と訴える。前回は実妹が立候補し、2万5千票余りを獲得した。今回は自民批判票も取り込み、上積みを狙う。 吉田翔氏は街頭演説や集会などで支持拡大を目指す。物価高など暮らしの問題を重点に訴え、最低賃金の引き上げや消費税を5%に減税して「国民所得を増やす」と強調。自民党政治の転換を掲げ、日本原子力発電東海第2原発の再稼働反対も主張する。 立候補予定者の年齢は投票日現在。丸数字は当選回数。並びは衆院解散時の各党勢力。略称は自=自民、立=立憲民主、維=日本維新の会、共=共産、国=国民民主、れ=れいわ新選組、無=無所属
茨城新聞社