ますおか・岡田圭右が黙る… 蔵王にある開放感あふれる極上の露天風呂に感動<名湯秘湯ゆるり旅>
12月6日に放送された「名湯秘湯 ゆるり旅」(毎週水曜 夜8:00-9:00、BSJapanext)の舞台は山形県。ますだおかだの岡田圭右が温泉王国山形県の「蔵王温泉」を旅する。大自然の絶景に囲まれた露天風呂や、山形が誇る米沢牛を堪能。街歩きでの出会いにも注目だ。 【写真】開放感・泉質・景色…岡田を黙らせた極上の名湯 ■山からの絶景と風呂からの絶景を楽しめる蔵王 山形県山形市に舞い降りた岡田。街は硫黄の香りが漂っており、至る所から温泉の湯気が出ている。温泉を楽しみたい気持ちを抑え、まずは11月のこの時期にしか見れない絶景を見に行くことにした。 やってきたのは「蔵王ロープウェイ」。ロープウェイに乗って頂上へ向かう岡田は、ロープウェイ内から見える景色に「綺麗な~!綺麗すぎる!」と綺麗の連発。蔵王ロープウェイでは360度の大パノラマで四季折々の景色を楽しむことができ、冬は樹氷、春は高山植物、夏は新緑など季節によって変わる絶景を存分に味わえるのが魅力だ。 ロープウェイで7分ほどで、標高1331mの地点へ到着する。そこには「百万人テラス」という名の、街全体を見渡せる絶景スポットが。ロープウェイ内で見た景色よりもさらに開けた、広大な四季の絶景を満喫した岡田だった。 絶景のパノラマを楽しんだあとは、やはり絶景の温泉を味わいたい。岡田がやってきたのは山の中にある「蔵王温泉 大露天風呂」。山道を進んだ先にある秘湯の雰囲気漂う温泉だ。 どのような温泉なのかご主人に尋ねた岡田だったが、「強酸性の…」と説明し始めるご主人の言葉に「きょうさんせいというのは、色々な会社からお金の共産を…」とボケを挟む岡田。しかしサラッとボケを流し、温泉の説明を進めるご主人。今回も岡田のスベリ具合はばっちりのようだ。 強酸性泉の湯は少し青みがかっており、自然の中にたたずむ岩風呂からは硫黄の香りが漂う。温泉は少し熱めの温度で、冷えた体によく染みる。入湯した岡田は「うわ~しみるわ~」と大歓声。強酸性の湯のため顔にはつけられないが、同温泉は殺菌効果の高さから「石鹸いらずの湯」「美人づくりの湯」として親しまれているという。さらに「強酸性といっても肌あたりは滑らかで入ってきやすい」とコメントしつつ、岡田は自然に囲まれた温泉を堪能した。 ■蔵王の街散策で出会う個性豊かなお店たち 温泉をあとにした岡田は、食事を求めて街を散策。中心地で、「しばママのお店」という看板を発見する。山形産の新鮮野菜やお米にこだわったヘルシーな食事が楽しめるお店なのだとか。 中へ入ると、「しばママ」が出迎えてくれる。メニューには山形産の食材をふんだんに使用したものがたくさんあり、岡田は“しばママ御膳”をいただくことにした。 山形産のお米“つや姫”から作られている発芽酵素玄米ごはんは、なんと10時間かけて作られているというこだわりよう。さらにハンバーグはヘルシーに豚肉と鶏肉で作られており、まろやかな味わいで仕上げられている。スープに至っても手は抜いておらず、30種類以上の野菜が使用されるなど豪華な仕様だ。しばママの手間暇かけた体に優しいご飯を、しっかりと堪能する。 食事のあとは、高湯通りにやってきた岡田。蔵王温泉街には3つの共同浴場があり、地元の人や多くの観光客に利用されている。入浴料はなんと200円という安さで、体にも財布にも優しい設定だ。 温泉街を進むと、全国各地から温泉にまつわるアイテムを300品取り揃えている日本初の温泉コーデショップ「Zao Onsen 湯旅屋 高湯堂」を発見。岡田いわく“温泉番組には欠かせない”らしく、店内に入ってみることに。 “温泉もんぺ”や“湯めぐりタオル”といった商品のなかから、岡田はタオルを購入。さらに気になった「湯みくじ」も引いてみようと、子どものようにウキウキの表情を浮かべる。さっそく「湯みくじ」を引いてみたのだが、おみくじには何も書かれていない。戸惑う岡田だったが、「湯みくじ」の名前に相応しい秘密が隠されていた。おみくじを温泉に浸けることで、運勢が浮かび上がって来るというのだ。温泉街にピッタリの仕掛に喜んだ岡田は、おみくじはまた後ほど温泉に浸けることにして温泉街をさらに先に進んでいく。 次にやってきたのは「TAKAYU 温泉パーラー」。こちらはソーダの専門店のようだが、何やら隣には謎の卓球台がある。聞いてみると、30分500円で卓球が楽しめるらしい。 中を覗いてみると、不思議なラケットがたくさんある。実は同卓球場は、卓球全国大会に出場経験のあるオーナーが日本一変なラケットが揃う卓球場としてオープンしたのだとか。せっかくなので“タンバリンのラケット”を使って、お店のスタッフと卓球勝負をすることにした岡田。「手加減なしやで~」と卓球を楽しんだあと、「蔵王湯上がりソーダ さくらんぼ味」をいただく。 共同浴場の足湯に浸かりつつ、さくらんぼソーダを楽しむ岡田。ここで先ほどの湯みくじの出番だ。手湯もあるこの共同浴場で、いよいよおみくじの結果を確認することに。温泉に浸してみると、文字が浮かび上がってくる。 おみくじには、「ぬる湯:今の自分より成長せよ」の文字が。ちょっと厳しい一言だが、岡田は「今後もぬるい感じでいきます!」とゆるゆるなコメントで逃げ切っていた。 ■温泉のあとは米沢牛すき焼きで舌鼓 街歩きを堪能した岡田は、極上の温泉を求めて「蔵王国際ホテル」へ到着。源泉掛け流し100%の温泉が楽しめるこちらの宿は、開放感あふれる露天風呂と天井高の総檜造りの内湯が味わえる。 内湯に入った岡田は、「えー!」と驚きの声を上げた。それもそのはず、総ヒノキ造りの内湯は、床も天井もすべてがヒノキでできている高級な和の空間なのだ。風情を感じつつ温泉に入り、「いや~気持ちいい!」としみじみと癒される岡田。「寒い日には温泉が染み渡る」と絶賛だ。ヒノキと硫黄の香り両方が楽しめる同湯で、非日常的な贅沢を堪能した。 同ホテルには露天風呂もあると聞きつけた岡田は、当然向かうことに。石造りの露天風呂は、苔むした岩に囲まれる大自然を感じられる風景が魅力。天井はなく開放感溢れる広々とした露天風呂に入ると、さすがの岡田も「いや~!いや~…」と言葉を詰まらせる。お笑い芸人をも黙らせる、癒しの湯であるようだ。 湯上がりには、同ホテル自慢の「蔵王山懐膳」をいただくことに。山形の食材をふんだんに使用した料理で、まずは「口取り」から提供される。8点の前菜から成り立っており、合鴨ロースや干し柿とバターのサンドなどといった変わったメニューを少しずつ楽しめる。 続いては山形の芋煮。山形の名物といえる芋煮だが、岡田は初めて口にするそう。豪快に味わうなり、「うまい!うまい!」とひと口で大ファンになってしまったようす。そしてお待ちかねのメインは、「米沢牛のすき焼き」だ。 山形のブランド牛・米沢牛と地元食材を使用したすき焼きは、まずは野菜から入れてゆっくりと煮込む。良い頃合いで米沢牛を投入し、卵を少しつけていただく。米沢牛は脂身が甘く、柔らかい肉質が特徴。岡田が「う…うまい」と感動に打ち震えるのも、無理からぬことだ。驚くほどの品数を食べ終えたのだが、「すべてが美味しい!」と絶品料理を楽しんだ岡田であった。 ■“黙る”ことで表現できる感動 岡田といえば「わお!」「出た!」といったネタに代表されるように、大げさな仕草と驚きの声量が有名。まさしくマシンガンのごときトークはスベり上等で遠慮なく続き、コントのようなコテコテのやり取りも持ち味の1つだ。 しかしそんな岡田だからこそ、“黙る”ことによって大きな感動が伝わってくる。普通は感動を表現するために言葉を尽くすものだが、普段がお祭り状態の岡田は沈黙するだけで普段とのギャップを強く感じる。今回の温泉のように、染み入るような感動に浸ったときに見せる“たまの静けさ”は、岡田ならではのアドバンテージといえるだろう。 普段忙しい岡田が温泉に浸かれば、溜まった疲れがほどけるような体験を味わうはず。普段の楽しいにぎやかさとは別に、真に感動したときに出る“沈黙”のシーンにも注目していきたい。