【時系列でわかる④】72時間経過…住宅下敷きの80代救出(1月5日午前2時更新)
【4日 15:47】メガバンク3社、通帳なくしても預金引き出し可能に
日本銀行は能登半島地震を受け、金融機関に対し、被災者への対応などを要請しました。銀行各社は、通帳などをなくした場合でも預金の引き出しができるなどとしています。 4日、銀行業界の新年の会合で挨拶した日銀の植田総裁は、新潟県、富山県、石川県、福井県の地震の被災者について、例えば通帳を紛失した場合でも、預金の払い戻しに応じるといった金融上の措置を講じるよう金融機関に要請したことを明らかにしました。 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3社は、預金通帳や印鑑を地震で紛失した場合でも、本人であることを確認できる資料があれば、預金の支払いを行うとしています。 また、定期預金などの満期日前の払い戻しなどについても、必要があれば銀行に相談するよう呼びかけています。
【4日 16:40】石川・志賀町 断水続き…高齢者多く不安も
志賀町の富来(とぎ)という地区の避難所では、およそ200人が身を寄せています。 地震から4日目を迎え、日中は一度自宅へ戻り、片づけをする人たちの姿がありました。ただ、この地域は高齢者の1人暮らしが多く、片づけが思うように進まないため、とにかく人手がほしいといった声が多く聞かれました。 県によりますと、志賀町は4日朝の時点で8800世帯ほどが断水していて、地震も続いていることから、夜は避難所へ戻り、身を寄せ合って不安な日々を過ごしています。 給水所には朝から水を汲みにくる人が多くいました。トイレが使えないため、雨水をためてトイレに使っているという人も多くいるそうです。
【16:28】72時間経過…住宅の下敷きの80代救出 大阪市消防局が動画を公開
「発災から72時間」を過ぎた4日午後4時28分、救助派遣で訪れていた大阪市消防局が倒壊した住宅から80代の女性を救出し、動画を公開しました。 大阪市消防局は消防庁からの派遣要請を受け、石川県能登地方への緊急消防援助隊として、42隊170人の隊員を現地に派遣しています(4日時点)。 4日午後、輪島市の2階建ての住宅で、倒壊した1階部分の下敷きになっていた住人の80代女性を発見し、生存率が大幅に低下するとされる「発災から72時間」を過ぎた午後4時28分に女性を救出したということです。 女性は意識があり、市内の病院へ搬送されましたが命に別条はないということです。
【4日 22:11】石川県の死者84人に…安否不明は179人
能登半島地震による石川県内での死者は午後3時現在、84人。安否不明の人は午後6時現在、179人となりました。能登地区では水不足が深刻です。 石川県によりますと、輪島市や珠洲市など能登地区の市や町で、死者や安否不明者の数が増えてきています。 金沢市の石川県産業展示館には全国から送られた水や食料などの支援物資が集まっていて、県の職員や自衛隊員らによってトラックに積み込まれ、被災地に届けられます。