頼総統「台湾をAIスマートアイランドに」 電力安定供給などに注力へ
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は4日、台北市で開かれたアジア最大規模のICT(情報通信技術)産業見本市「コンピューテックス」(台北国際電脳展、COMPUTEX)の開幕式に出席し、台湾をAI(人工知能)を活用したスマートアイランドにするため、電力の安定供給やスーパーコンピューターの設置、人材育成などに注力する方針を示した。 頼総統は、全面的なデジタル化の時代はすでに到来しているとし、人工知能の革命的発展は鍵となる役割を果たしていると強調。幸運なことに台湾はテクノロジー界の人々による数十年の努力やパワーにより、AI革命の中心に押し上げられ、世界の柱になっていると語った。 またスマートアイランド実現のために、政府は今後、多様なグリーンエネルギーによる電力の安定供給や台湾のデータセンターの構築に取り組むとした。スーパーコンピューターについては産官学研に利用してもらい、台湾を引き続き発展させると意欲を見せ、ICT産業やウエハー製造、半導体やAIの人材を引き続き育成すると語った。 産業界に対しては、AIの産業化や持続的な発展、AIによる革新と応用、中小企業のAI導入を進めるため、台湾への投資を呼びかけ、人々の生活をより良くすると述べた。 (呉書緯/編集:齊藤啓介)