大自然で味わう“絶景寿司” 特別な魅力で地域と世界をつなぐ若き寿司職人の挑戦「まだこんなところがあるんだと」
RAB青森放送
むつ市のすし職人が青森の新鮮な海の幸と美しい景色をPRしようと新しい試みを始めました。 その名も『青森絶景寿司』。自然のなかですしを味わう動画が少しずつ広がりを見せています。
陸奥湾を背景に満開の桜が咲くむつ市の公園。 園内を散策する女性がダムの上にすしの屋台を見つけ席に着くと職人がすしを振る舞います。 絶景のなかすしをいただくぜいたくな動画です。 「いらっしゃいませ、どうぞ」 この動画を投稿したのは、むつ市横迎町にある創業およそ65年の老舗すし店「東寿し」の3代目店主 柿本泰平さん43歳です。
むつ市出身の柿本さんは店を継いでおよそ13年。 1年ほど前に店の倉庫に眠っていたすしの屋台を見つけ、この屋台を使った動画を投稿することを思いついたのです。 知り合いのデザイン会社の協力を得て今年の春から動画を制作し、投稿を始めました。 ★東寿し 柿本泰平さん 「もとは下北の魅力を発信したいというところがあって」 「見てくれて『良かったよ』という人もいれば『意外とあそここういうのってこうなんじゃない?』とか」 「やっていることは面白がって見てくれている感じはしますね」 動画は動画投稿サイトYouTubeでこれまでに7本を投稿しているほか、インスタグラムなどのSNSでもショート動画でPRしています。 この日動画を初めて見たお客さんは…。 ★お客さん 「え、すごいよこれはすごい絶景だわ」 横浜町の菜の花畑で撮影された映像に思わず見入っていました。 常連客は柿本さんの活動を応援しています。
★常連客 「大自然のなかで食べるすしってちょっと特別な感じします」 「けっこう会社の同僚とかにも『登録しなよ』とか勧めたりしています」 先月動画の撮影現場に同行しました。 撮影の舞台は紅葉の季節の奥薬研です。
★東寿し 柿本泰平さん 「川と橋と紅葉とあのカッパも入れば」 自分のスマートフォンで撮影もしながら、すし職人として腕を振るいます。 ★東寿し 柿本泰平さん 「奥薬研の紅葉ってむつ市を代表する紅葉のスポットだと思うので、そこをうまく撮れていればいいなと思いますけど…あとは編集でなんとか(笑)」 「きれいな紅葉の映像を通してもっと人が来てくれればいいなと思います」 柿本さんはいまは下北を中心に撮影していますが、今後は範囲を県内各地に広げ青森の海の幸ときれいな景色を県外の人たちに、そして世界中の人たちにも知ってもらおうと考えています。