審判はライバルの「ファン」 英プレミアのチームが公式に批判し物議
サッカーのイングランド・プレミアリーグの試合で敗れたクラブが、試合中の判定を不服として、クラブの公式SNSに審判を批判する投稿をしたことが物議を醸している。米CNNは、イングランド・サッカー協会(FA)も調査に乗り出したと伝えている。 【写真】なぜ差別に走ってしまうのか レアルの騒動に見た「サッカーと愛国」 問題となったのは21日にあったノッティンガム・フォレスト対エバートン戦。下位に低迷しているノッティンガム・フォレストにとってリーグ残留のために負けられない一戦だった。しかし、0―2で敗れた。 試合後、ノッティンガム・フォレストはクラブの公式X(旧ツイッター)に「極めて拙劣な判定を受け入れることはできない。クラブはあらゆる選択肢を検討する」「試合前にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は(ともに残留争いをしている)ルートン・タウンのファンであると警告した」などと投稿した。 CNNによると、ノッティンガム・フォレスト側はPKが与えられるべき反則が三つあったと主張したが、VAR判定の結果、退けられたという。 同クラブは試合翌日も公式ホームページで声明を発表。審判の人選について試合前にPGMOL(プロ審判協会)に「懸念を伝えていた。その懸念は現実となった」と強調。PGMOLに対し判定時の主審とVAR担当間の音声記録の公開を正式に要望したと明らかにした。英BBCは23日、同クラブ側が音声を聞く機会が提供される見通しであると報じた。 FAはCNNに対し「プレミアリーグはリーグ規則との関連でこの問題を調査することになる」とコメントしている。(河野光汰)
朝日新聞社