テレビ朝日 7月の放送トラブルの原因と再発防止策を報告し改めて謝罪 重大性を鑑み取締役らの処分も
テレビ朝日は8日、7月に発生したCMが放送されないというマスター障害について原因を特定、再発防止策を実施したことを報告し、改めて謝罪した。 【写真あり】テレビ朝日、放送事故 損害「数億円規模」 「報ステ」途中、23日午後10時半からCM流せず 同局では7月23日午後10時04分~午後11時59分に、地上波・BSともにマスター設備のネットワークに障害が発生し、CMが放送できないトラブルが発生していた。翌24日朝の「グッド!モーニング」でもCMが一部欠落した。 この問題を巡り、調査を行った結果「マスター設備内のネットワークスイッチの記憶装置で誤作動。(以下「メモリーエラー」)が発生し、マスター設備内のネットワーク内に大量のデータが流れ、番組・CMを送出するサーバー3系統全てが制御不能となりました」とし、メモリーエラーの原因について「設備メーカーから“中性子線の影響が原因であると判断”との報告がありました」と説明。 そのため再発防止策として「同様の事象が発生した場合に通信を遮断するなど、二重三重の対策。また不測の事態に備え、さらに予備系統を強化し放送の安定性向上を図った」ことを伝え、「視聴者やアドバイザーの皆様、ならびに(株)BS朝日、テレビ朝日系列各局の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と改めて謝罪した。 また今回の事象の重大性に鑑み、技術局担当取締役が役員報酬10パーセント、1カ月分を自主返上。また技術局長を譴責とする処分を行ったことを合わせて報告した。