首都圏強盗の“凶悪化”で「防犯グッズ」が需要増加 元刑事指摘「“闇バイト強盗犯”のための防犯を」
関東を中心に相次ぐ連続強盗事件。横浜では殺人が、千葉県市川市では住人を監禁するなど、犯行が凶悪化しています。 【画像】強盗が家に侵入してきた場合の備え「パニックルーム」とは? そんな中、「めざまし8」がさいたま市にあるホームセンター「カインズ」を訪ねてみると…。 防犯対策の特設コーナーには、防犯グッズを探す多くの人の姿がありました。 防犯グッズを買いに来た人: 怖いですね、この辺、周辺で結構多いので。 (防犯砂利を)庭とかに置いておくと踏んだ時に音が鳴るので。人が歩いていても気づきやすいというか、検討はしています。 カインズ浦和美園店 ラインマネジャー 長谷川拓人さん: (防犯グッズの)需要が高まっていると思います。販売額についても、前年の同週比でだいたい2倍以上となっております。 中でも動くものを感知すると、自動で一定時間照らしてくれるセンサーライトは、去年の2.5倍の売れ行きだということです。
“闇バイト強盗”の対策が必要
「めざまし8」は、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏とともに、今注目の防犯グッズをチェック。 佐々木氏が指摘したのは、犯行に及ぶのが、“闇バイト”で集められた実行役であることを踏まえた商品選びです。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏: 侵入に5分以上かければ(泥棒の)7割が諦めるというアンケート結果はあるんですけど、それは“常習の侵入者”ですね。 最近の闇バイトというのは素人の手口です。5分以上かかっても、まずは窓ガラスを割って侵入する。時間というのは意識してないかもしれないですね。 空き巣対策で有効とされる、ドアの施錠を強化して解錠を遅らせたりする防犯グッズ。 ところが、闇バイトで集められた実行役の中には、素人が多く、カギの解錠や周囲への物音を気にせず、窓ガラスをたたき割り侵入を試みる者も…。 こうした“闇バイト強盗犯”を侵入させないためには、どんな防犯対策が有効なのでしょうか。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏: 「侵入者に対して威嚇する防犯システム」が必要だと思います。例えば闇バイトの素人が(家の)中に入ろうとして、窓ガラスを割ろうとしたときに…光と音で威嚇する。 威嚇して焦らせることで、実行犯らは侵入を諦める傾向にあると言います。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成美氏: (光と音)が長くなってくると、「気づかれてしまった」という焦りも出てくるので、こういった分かりやすい防犯対策というのは、闇バイト、つまり素人の犯罪者にすごく効果的だと思いますね。 それでも家に侵入されてしまった場合、有効なのが「パニックルーム」と呼ばれる、後付けの内鍵を設置するなどして反対側から開けにくい、“逃げ込める部屋”を準備しておくことが大切だといいます。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏: 容疑者が侵入してきたら、容疑者たちと対面しないのが大切です。そのためには「パニックルーム」ですね、内鍵のある部屋に逃げ込んでいただきたいです。 寝室に内鍵をかける、トイレ以外の部屋にも内鍵を付ける、こういったのは対策の一つになると思います。 MC谷原章介: 内鍵をちゃんとつけるっていうの勉強になりますね。皆に「ここの部屋はこういう鍵つけてるから、なんかあったらここに逃げ込もうね」っていう部屋をどこか決めておくっていうのはとても大事ですね。 岸本理沙アナウンサー: 佐々木成三さんにパニックルーム、避難所に置いておいて必要なもの聞いてきました。懐中電灯がいいそうです。この懐中電灯の光が侵入者の視界を一時的に遮るそうなんです。懐中電灯の光は、購入時「明るさ」をチェックするべしということで、ルーメンというのが明るさを表す単位なんですけれども、200m以上が効果的なんだそうです。 MC谷原章介: 唐木さん、手慣れた強盗犯、そして素人で、いわゆる手慣れていれば5分以上滞在しそうだなと思えば引いてくれるけど、素人の場合ってしつこくしつこくずっと執念深くやってってしまうと。対策の仕方もちょっと変えた方が良いのかもしれないですね。 唐木明子氏: この場合は多分素人っていうことに加えて、指示されてやらなきゃダメだっていうことで来るわけじゃないですか。なかなか諦めてくれないですよね。 イギリスに住んでたときにパニックルームって自宅にあったんですけども、やっぱり外からは絶対開かない、素人じゃ開けられないっていう部屋があるっていうのは有効なんだろうなと思います。 (「めざまし8」10月25日放送より)
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