阪神・梅野1000試合出場 福岡工大城東高時代の恩師・杉山さん祝福「〝チームが勝つために〟を一番に考えて、周りと手を取りながらやってきた成果」
(日本生命セ・パ交流戦、阪神2×ー1日本ハム=延長十一回、3回戦、日本ハム2勝1敗、18日、甲子園)よく頑張った! 通算1000試合出場を達成した阪神・梅野隆太郎捕手(33)に、福岡工大城東高時代の恩師・杉山繁俊氏(67)=現久留米工業大学アドバイザー兼コーチ=が祝福のコメントを寄せた。 梅野くん、1000試合出場おめでとう。本当に頑張っている教え子を誇らしく見ています。 中学時代から夢はプロ野球選手になることでしたね。高校時代も練習が終わると、いつも残って自己練習。試験中でも夜中に少し時間があったら、素振りしていたのを思い出します。もちろん、勉学の方もきちんとやっていましたね。 進路の面では夢のプロ野球への道、大学進学と将来について相談を受けました。もちろん行きたいところに行かせかったのですが、指導者としてプロ野球選手人生が終わってからのことも考えて進路指導をさせていただきました。高校でのプロの評価はあまり高い方ではなく、育成入団の可能性も。将来キャッチャーとしてやっていくなら、絶対にもう一つ上の評価でいった方がいい。 関東の大学も可能性として考えましたが、お母さんを早くに亡くされて、お父さんとおじいちゃん、おばあちゃんに育ててもらっていたので、自宅から通える方がいいのではないか。大学のシステムや指導者の熱量。梅野くんともしっかり会話を重ねて、さまざまな面から福大(福岡大)さんにお世話になり、夢をかなえてくれた。そして、1000試合に出場するほどの選手になってくれたことをとてもうれしく思います。 監督、コーチ、そして選手もめまぐるしく代わるのがプロの世界。そんな世界に送り出すときに、周りに合わせながら、うまくやりながら息の長い選手になってほしいと伝えました。ここまでできたということは、〝チームが勝つために〟を一番に考えて、周りと手を取りながらやってきた成果だと思います。本人の努力と信頼を勝ち得ている証拠です。 一年でも長く、試合で見れるチャンスが一試合でも多くあるとうれしいです。せめて10年以上はやってほしいと思っていましたが、ここからさらに35歳以上まで、プロ野球選手として頑張ってほしいです。