文房具100点の頂点 “うかんむり” とは 『文房具総選挙2024』大賞発表、SDGsへの配慮も
仕事や勉強、作業がはかどる機能を持つ文房具の頂点を決める『文房具総選挙』。今年で12回目となる『文房具総選挙2024』の大賞が24日、発表されました。 【画像】「電車の窓にも切り込みが…」 “繊細なメモ”を『文具女子博』で発見 印刷会社の技術光る文具 今年は「書く・消す」「切る・貼る・綴じる」「SDGs文房具」など9つの部門で、100点の文房具がノミネート(主催者発表)されました。ノミネート商品は文房具の専門家を中心とした『文房具総選挙選考委員会』によって選出されたもので、今年は文房具愛好家でもある元・乃木坂46の山崎怜奈さん(27)が選考委員長を務めました。
■大賞はユニークなネーミングと機能性の高さが評価された文房具
今年の大賞は「切る・貼る・綴じる」部門の第1位だったサンスター文具の『ウカンムリクリップ』(各660円)でした。ページを開いたままキープすることができる“うかんむり”型のクリップで、背表紙や書籍の中央を避けて留められるため、厚めの教科書や参考書も固定することができます。 開きグセを付けずにページを固定できる形状を、誰もが認識できる“うかんむり”に落とし込んだユニークなネーミングと機能性の高さが評価され、投票者からも「文庫本でも大判本でも活用できる!」「“うかんむり”という発想に脱帽!」といったコメントが寄せられました。
開発者の人見友佳子さんは、今回の受賞に「クリップという地味な文房具をどうしたら多くの方に知ってもらえるかと考えて付けた名前。実際に幅広い世代の方々のお役に立てているようで大変うれしいです。今後も“地味に便利”な文房具を開発していきたいと思います!」と喜びのコメント。
■環境に配慮しながらも“ジェットストリームらしさ”の健在
「SDGs文房具」部門では、三菱鉛筆の『ジェットストリーム 海洋プラスチック』(各242円)が第1位になりました。
独自の配合技術により、軸材の再生材比率ほぼ100%を実現したボールペン。軸材に使われたのは、日本国内で回収された海洋プラスチックごみと、コンタクトレンズ専門店の店頭や学校、企業などで回収された使い捨てコンタクトレンズの空ケースから作られた再生樹脂です。 それでも超低摩擦を誇るジェットストリームインクの威力は健在で、どんな筆記荷重や速度でも筆記抵抗が少なく、滑らかに書くことができます。