下野紘「プレッシャーが。今も急に汗が出てきました」、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に新キャラ参戦の想いを吐露
新世代のガンダムシリーズとして人気を博した「SEEDシリーズ」最新作が、劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」として2024年1月26日(金)より全国公開される。11月19日、本作の公開記念のイベント「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL ~CONNECTあの時代(とき)を超えて~」が都内で開催され、オルフェ・ラム・タオ役で出演する下野紘が、保志総一朗(キラ・ヤマト役)、田中理恵(ラクス・クライン役)、石田彰(アスラン・ザラ役)、鈴村健一(シン・アスカ役)と共に登壇。トークパートでは、劇場最新作に出演の意気込みを語る一幕があった。 【画像】アスランの所属がまた変わっている…気になる『ガンダムSEED FREEDOM』の勢力図 ■「SEEDシリーズ」最新作の新キャストとして下野紘が参加 イベント前半は、TVシリーズ「ガンダムSEED」「ガンダムSEED DESTINY」をキャストと共に振り返るという内容だったが、後半は最新作、劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の発表会ステージということで新情報満載の内容となった。 イベント前半から登場していた保志、田中、石田、鈴村に加えて、オルフェ・ラム・タオ役の下野も登壇。下野は「ずっと楽屋の方で『ステージが大盛り上がりだな』って思いながら見ていて、その熱気あふれる中に入っていくのにドキドキしました。新参者ではございますけどよろしくお願いします!」とあいさつ。 これまでの「SEEDシリーズ」の感想を聞かれた下野は、「正直申しますと、『SEED』がテレビで実際にオンエアされていた年に、ちょうどアニメデビューしたんです。その頃はいろんなアニメ作品のオーディションに落ちまくり、仕事になったことで純粋にアニメを楽しめなくなってしまうという“若手声優あるある”みたいな時期でした。『「ガンダムSEED」かぁ。素敵な作品やし、めっちゃ大盛り上がりやなぁ。羨ましいぃ!』っていう立ち位置だったので、テレビオンエア時には見てませんでした」と、なぜか関西弁をまじえて正直に明かした。 ■下野「“血みどろでシリアスな作品なんだ”って。当時の自分のイメージが180度変わりました」 「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」に参加することが決まった後、「SEEDシリーズ」をじっくりと見た下野。「第一線で活躍している声優の方たちが、かっこいいキャラクター、かわいいキャラクターを演じつつ、スタイリッシュな作品なんだろうな。キラキラしてるんだろうなって思っていたんです。でも見てみたら、全然そんなことなかった」と、自身が描いていたイメージとの違いに驚いたと伝えると、石田がすかさず「そんなにカッコ悪かった?」と合いの手を入れ、会場から笑い声があふれた。 「いやいや、カッコよかったです!」とそこは違ってなかったと弁明し、「“血みどろでシリアスな作品なんだ”って。当時の自分のイメージが180度変わりました。ものすごくリアルな人間ドラマを描いた作品なんだなって思いました」と語り、「改めて、自分は劇場版という形で、20年の時を経て登場する新キャラクターとしてやらせていただくんだと思ったらものすごいプレッシャーが。今も急に汗が出てきました」と思いを伝えた。 共演者から「すごく喋るよね」と突っ込まれると、「DESTINY」から参加した鈴村に向かって、下野が「経験ありませんか? 喋ってないとどんどん緊張してくるんです」と助けを求めると、「それは手に取るようにわかるよ」と鈴村が下野をフォロー。 ■下野「ホームページを見ても“オルフェ・ラム・タオ(CV:下野紘)”しか書かれていない」 演じるオルフェ・ラム・タオに関する情報はまだほとんど明かされておらず、下野は「ホームページを何回も見るんですけど“オルフェ・ラム・タオ(CV:下野紘)”しか書かれていない。あと、俺がわかるのは同じ事務所(アイムエンタープライズ)の松岡禎丞(ダニエル・ハルパー役)と利根健太朗(リュー・シェンリアン)が同じ“ファウンデーション”というチームにいます」とネタバレができないため、解禁されている情報の中から絞り出して伝えた。 イベントの最後に、保志が「ずっと待ち望んだ劇場版『ガンダムSEED』。ここからがスタートなので、これからのキラ・ヤマトを演じるのが楽しみです」と、田中は「劇場で3回と言わず、ぜひ10回ぐらい見ていただきたいなと思っております」と、石田は「『SEED』のリスタートと言いますか、20年の時間を待って公開ということになりました。待っていただけた人がこんなにいるのかと喜んでおります。期待を重ねていただければ、それに応えることの出来る作品だと思っております」と、鈴村は「作品は人生を紡いでくれるものだなと感じました。とても素敵な作品です」とそれぞれが思いを伝えた。 そして下野が「たくさんの声優の憧れだった作品が20年の時を経て、参加することが出来、光栄だなと思っております。まだ語れない部分が多いですが、感動を与えられる熱量を存分に込めた作品になっておりますので、お待ちください」と期待をあおるメッセージで締め括った。 ◆取材・文=田中隆信