【MotoGP】バスティアニーニ、2024年は復活間違いなし? ドゥカティが「タイトル候補のひとり」と自信満々
ドゥカティのMotoGPライダーであるエネア・バスティアニーニについて、チームマネージャーのダビデ・タルドッツィは2024年に自信を取り戻してタイトル候補になってくることだろうと語った。 【ギャラリー】MotoGP、セパンテストでF1インスパイアな空力マシン続々登場 バスティアニーニは2022年にサテライトチームのグレシーニで、4勝をマークする大活躍を示し、翌年からファクトリーチームへと昇格を果たした。しかし、2023年にバスティアニーニは開幕戦でクラッシュし怪我を負ってしまい、長期間欠場することになった。 さらに後半戦のカタルニアGPでも怪我をしてしまい、マシン適応に苦しんでいたことからも非常に苦しい時期が続いた。最終盤のマレーシアGPでようやく勝利を挙げたが、シート維持を心配する声も上がるなど彼にとっては厳しい1年間になった。 幸いバスティアニーニは2024年もファクトリーチームのシートを確保しているが、今シーズンは実力を発揮する必要があると言えるだろう。 そして先日行なわれたMotoGPセパンテストに参加したバスティアニーニは、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤ、そしてホルヘ・マルティン(プラマック)に次ぐ3番手タイムを記録。ロングランのペースでも彼らと遜色ない速さを記録するなど、好調な様子を見せた。 ドゥカティ上層部としてもバスティアニーニの調子を喜ばしいものと思っているようだ。タルドッツィはmotorsport.comに対し、次のように語った。 「エネアは本当に喜んでいるよ。昨年、彼はバイクに自信を持てずに苦しみ、開幕戦の怪我など年中怪我に悩まされ、非常に苦しい1年間を過ごすことになってしまった。彼の両肩にはかなり重いモノがかかっていた」 「彼はマレーシアではいいレースをした。だがバレンシアでは最後まで苦しんでいたんだ。しかし今、彼は別人のようだ。2022年に我々が目にしていたエネア・バスティアニーニであり、我々は彼がタイトル候補のひとりになってくるだろうと非常に自信を持っている」 そしてバスティアニーニとしても自信を感じられているようだ。 「昨年と比べて改善することができた」と彼は言う。 「速いラップタイムを記録することも、僕にとっては大事なことだった。1分56秒台に入れることができたけど、ここに来る前にそれができると言われていても、そんなの無理だと言っていただろう。でも、僕らはできているし、とても良いね」 「今のところ、新しいエアロは上手く機能しているけど、まだチェックしていく必要がある。バイクのその他のソリューションも含めてね。でも、このパッケージは優れているよ」 チームメイトのバニャイヤも、色々な要素が関わって来るため予想は難しいと前置きをしつつも、バスティアニーニが競争力を発揮してくるだろうと語っている。 「様々なライダーが様々なテストをしているから、この期間中に予想するのは難しいんだ」 バニャイヤはそう語る。 「僕も良いロングランができたけど、その最中には問題もあったから普通よりも少しだけ遅かった。つまり、『ロングランのペッコは速くなかった』とも言える」 「だから予想するのは難しいんだ。タイヤや、様々な要素が関わってくるからね。でも競争力を備えてくるだろうライダーのひとりに、エネアがいると思う。彼は上手くやっていたし、とてもコンスタントだったからね」 「マルティンもそのひとりだろう。(マルク)マルケスも毎日改善していて良いテストだったようだ。アレックス(マルケス)もまたここで競争力があることを示していた」 「そんなわけで、今回のテストはとても競争が激しいモノになっている。もちろんKTMやアプリリアもそうだ。シーズン開幕時には、ここ数年よりもオープンな競争が行なわれるだろう」
Rachit Thukral