栴檀野サツマイモ特産へ 砺波・のぶた農城、新たにジェラート商品化 19日、イオンとなみでフェア
●焼き芋の出張販売も 砺波市栴檀野(せんだんの)地区で自然栽培のサツマイモの特産化に取り組む農事法人「のぶた農城(のうじょう)」(増山)は、サツマイモのジェラートを新たに商品化する。焼き芋の出張販売も始め、スイーツで中山間地域の盛り上げに一役買う。イオンモールとなみで19~20日に開かれる「となみのめぐみフェア」に出店し、お披露目する。 のぶた農城は2020年に地区の耕作放棄田を活用して農薬や肥料を使用しないサツマイモの栽培を始めた。1年目は5アールだったが、畝立てや掘り起こしの農機を導入し、5年目の今年は40アールに拡大した。今月初旬から収穫を始め、「紅はるか」や「パープルスイート」など5品種で約40トンの収穫を目指す。 2年前に貯蔵施設を整備し、収穫したサツマイモの保存、通年出荷が可能になった。市内の飲食店や菓子店に卸す一方、自社製品の開発を考え、焼き芋を出張販売する態勢やジェラートの開発に取り組んだ。 焼き芋は薫炭で作ったものを地区のコミュニティ施設「せんだんのHILL(ヒル)」で販売していた。出張販売できるように袋やのぼりを整え、焼き芋機をレンタルで用意した。栴檀野地区のゲストハウスのカフェでも提供する。 ジェラートは主力の「紅はるか」を使って氷見市のメーカーに製造を委託し、イモの風味が感じられる商品に仕上がった。県の中山間地域チャンレンジ支援事業を活用しており、両商品ともせんだんのHILLでの提供を検討する。 のぶた農城の信田浩光社長(45)は「栴檀野は土地がよく、おいしいサツマイモが育つ。栽培を増やし、いろいろ商品をつくりたい」と意気込んだ。