利用客と熊川當さん（右）

　犬の複合施設「Dog SPA＆Cafe Naturace（ナチュラス）」（姫路市飾磨区若宮町、TEL 079-280-8687）がオープンして、5月18日で半年を迎える。（姫路経済新聞） 【写真】自然をテーマに設計したドッグラン 　同施設は、店主の熊川當さんがコロナ禍で外出が制限された頃、自宅で子どもたちの遊び相手に迎え入れたトイプードルのトリミングサロンの予約が取れなかったことから、熊川さん自らバリカンでトリミングをしたところ、「かわいく仕上がった」と振り返る。 　この経験がきっかけとなり、熊川さんは2022年5月から姫路市内のトリマー養成専門学校に通い、トリミングの知識や技術を習得した。同時に「人にも犬にも優しいカフェを併設した施設を立ち上げたい」という思いが芽生え、小動物飼養販売管理士の資格取得やカフェで提供するパン作りを学ぶためにパン教室に通うなどして準備を進めたという。 　施設の総面積は200坪で、そのうち105坪が全面天然芝。ラン全体に凹凸を付け、小川で水遊びができるようにするなど、自然をテーマに設計した。施設完成までの毎週末は、熊川さんと家族が兵庫県内のサロンやカフェ、ドッグランを訪れ、施設の魅力や改善点を議論し、理想のイメージを築き上げてきたという。 　ドッグパークでは、犬のサイズに合わせた利用時間帯を設け、愛犬が「安全で快適に」過ごせるよう配慮する。利用料金は1頭目800円、2頭目400円。トリミングサロンは全犬種に対応し、ナノバブルシャワーを完備する。 　カフェの面積は12坪。席数は、カウンター＝4席、テーブル＝6卓12席。店内からドッグパークが見渡せる開放的な空間に仕上げ、犬と一緒に利用できる。メニューは「手作りハンバーグ」「バターマスタードクリームチキンランチ」（1,600円）、「グリル野菜カレーランチ」（1,200円）のほか、スイーツやドリンクも取りそろえる。 　熊川さんは「オープン当初はクレープとドリンクのみだったが、お客さまからの要望もあり、ランチやスイーツを提供するようになった。これからもお客さまと一緒に施設を育てていきたい」と抱負を語る。 　営業時間は9時～18時。火曜定休。