1年の無病息災祈る 道南の神社で「どんど焼き」
飾り終えた正月のしめ飾りやお札などをたき上げ、1年間の無病息災を祈る「どんど焼き」(焼納祭)が7日、道南の神社で行われた。函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)では、寄せられた熊手やお守りなどが焼かれ、参拝者がご利益を得ようと煙に当たっていた。
1月15日の「小正月」に行う地域が多い火祭りだが、道南では「松の内」最終日の7日に開く。同八幡宮では境内にフェンスで囲いをした「忌床(いみどこ)」を設け、祭礼で神職が祝詞奉上し、参列者の代表が玉ぐしを捧げた後に点火。勢いよく燃える炎に向かい子どもも大人と一緒に手を合わせ、静かに祈っていた。 函館で韓国語教室や韓国料理教室を開く金鉄洙(キム・チャルス)さん(48)は「韓国でも祖先の霊を祭るの祭祀(さいし)の後半に紙で作った位牌を焼紙する儀式があり、それを連想した。今年も自分にも他人にも限界を決めつけない年にしたい」と話していた。
函館新聞デジタル