真田広之主演・プロデュース『SHOGUN 将軍』インスパイアされた歴史上の人物
■落葉の方(二階堂ふみ) 世継ぎである八重千代の母で、亡き太閤の子を産んだ唯一の側室。女としての魅力にあふれた容姿と無慈悲で計算高く、抜け目のない性格で、息子を守るためには手段を選ばない。五大老の一人である石堂をそそのかし、自分と息子を危うくしかねない虎永に敵意を向け、追い落とそうと画策する。淀殿にインスパイアされた人物。 ■樫木央海(金井浩人) 薮重の甥であり、網代を治める若き大名。計算高く、叔父の薮重が求める利益をもたらす実力を持つ。具体的なモデルは特定されていない。 ■宇佐見藤(穂志もえか) 虎永の忠臣・戸田広松の孫娘。虎永の親衛隊の有望な若侍である忠義と結婚し、男児をもうけるが、忠義は虎永の名誉を守るため五大老たちに諫言し、子と共に切腹を命じられてしまう。打ちひしがれる中、按針の正室となる。具体的なモデルは特定されていない。 ■戸田広勝/文太郎(阿部進之介) 虎永の忠臣である戸田広松の一人息子。その戦闘能力はすさまじく、太閤の時代に行われた朝鮮出兵で弓の名手として名を馳せた。戦場では無類の強さを発揮するが、母の早い死と戦争のトラウマに耐えるため、大酒を飲み、時折暴力をふるう一面も。妻・鞠子に対し、異常なまでに嫉妬深い感情を見せる。通詞として仲を深める按針とも衝突する。明智たまの夫で戦国武将の細川忠興にインスパイアされた人物。 ■村次(竹嶋康成) 網代の村長。主君に忠実で働き者な漁師で、敬虔なキリスト教徒。謎めいた過去を隠している。実在の人物にインスパイアされているわけではないが、当時の地侍をベースにしている。当時、武士と農民の区別はかなりあいまいで、地侍は平時には農業や漁業に従事していたとされる。 ■吉井長門(倉悠貴) 虎永の息子。まだ若く、経験したことがない戦場での英雄譚に憧れを抱いている。自分を証明したいという強い願望を持ち、衝動的で、理論よりも情熱で動いてしまう性格で、他者からノせられやすい一面も。父親への狂信的な憧れを抱いているが、長門の直情的な行動が虎永らをより窮地に陥れることになる。本作では虎永の次男という設定だが、実際の家康の次男、後の福井藩藩主・結城秀康がモデルになっているわけではない。 ■菊(向里祐香) 相手をした男たちをとりこにする伊豆で一番の遊女。野心家でもあり、領主の央海と特別な関係になる。戦国時代の遊女たちをもとにした架空の人物。 ■大蓉院/伊代の方(AKO) 亡き太閤の正室。太閤の死後、出家して尼となり、「大蓉院」と改名。虎永に忠実であるが、尊い振る舞いの裏には恐ろしい秘密がある。秀吉の妻ねね(高台院)にインスパイアされた人物。 ■桐の方(洞口依子) 虎永の正室。偉大な武将である虎永にとって頼れる存在。情愛に満ち、虎永を守るという強い意志を持つ。本作では正室として描かれているが、インスパイアされたのは、戦場でも常に家康のそばにいたと伝わる側室の阿茶局(雲光院)。 ■マルティン・アルヴィト司祭(トミー・バストウ) 幼少期に日本に派遣され、日本語堪能なポルトガルの宣教師。篤い信仰心の持ち主で、虎永の通訳も務める。イエズス会の通訳兼交渉役として活躍した、ポルトガル生まれのジョアン・ロドリゲスをモデルにしている。