「投資などに流用」4年半で60人分…貸金庫から時価十数億円盗んだ40代女性元行員 顧客用スペアキー不正使用か…さらに数十人被害の可能性 三菱UFJ銀行
FNNプライムオンライン
三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫窃盗。 被害総額は十数億円相当で、さらに増える可能性もあるようです。 頭取が16日午後に会見し、驚きの手口、そして使い道が明かされました。 その被害額、時価に換算して実に十数億円。 あろうことか、貸金庫にあった顧客の資産を行員が盗むという前代未聞の事態について、三菱UFJ銀行の半沢頭取が16日午後、謝罪しました。 三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取: 半沢でございます。信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客さまや関係者の皆さまに心よりおわびを申し上げます。 盗みを行っていたのは、東京都内にある2つの支店で支店長代理の職にあった40代の元女性行員。 貸金庫の管理をする立場にあったといいます。 当該の貸金庫を開けるには、銀行が保管する鍵と顧客自身が管理する鍵の2つの鍵が必要です。 ただ、顧客の鍵については、封をした状態のスペアキーを支店側が保管していて、このスペアキーを元女性行員が不正使用したとみられています。 約4年半にわたり、60人分の金庫の中身を繰り返し盗んでいたという問題の元女性行員。 10月末に事態が発覚したあとは、盗みを認め調査に協力。 すでに懲戒解雇されています。 三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取: (Q.盗んだ金品の使い道)今回の資金については、投資などに流用しているという供述。多くのお客さまからの資金を詐取をするような行為までに至ったかの十分な動機を把握できていない。 元行員が盗みを繰り返した2つの支店には、約1800人分の貸金庫があるといいますが、他にも被害を訴える声が届いているというのです。 三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取: (被害を受けてた可能性がある人以外も)数十名のお客さまより、被害の可能性の申し出を受けており、現在調査をしております。 一方で、今後この元行員に対する被害届を出すかどうかについて、三菱UFJ銀行側は明言を避けました。