17日、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党大会で演説するバンス上院議員（AP＝共同）

　【ミルウォーキー共同】米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーでの共和党大会は3日目の17日夜、大統領選の副大統領候補に正式指名されたバンス上院議員（39）が指名受諾演説し、トランプ前大統領（78）と共に「勝利するために結束する」と述べた。暗殺未遂を切り抜け、求心力が増すトランプ氏を伴走者として支え、11月の本選での共和党勝利を目指す。 　バンス氏は「トランプ氏こそが大統領だ」と強調。バイデン民主党政権が不法移民の大量流入や薬物のまん延、国民を苦しめるインフレを招いたと批判し、トランプ共和党政権の復活こそが米国を立て直す最善の道だと主張する。 　2022年の連邦上院議員選でトランプ氏の後ろ盾を得て初当選したバンス氏は、政治経験は浅いが、トランプ氏への忠誠心が評価された。同氏を熱烈に支持する「MAGA」と呼ばれる勢力の次世代の指導者として期待される。 　トランプ氏は20日に激戦州の一つ中西部ミシガンでバンス氏と2人そろっての選挙集会を初めて開き、暗殺未遂事件に屈さない強い指導者像をアピールする。