あす1か月「輪島朝市」住民の選択は 石川・金沢市の近江町市場から「news zero」中島キャスターが中継
日テレNEWS NNN
能登半島地震発生から2月1日で1か月です。生活再建に向け、石川県では初めての仮設住宅が輪島市に完成しました。石川県金沢市には「news zero」の中島芽生キャスターがいます。 “金沢の台所”として親しまれている近江町市場に来ています。現在は遅い時間なので、ほとんどのお店が閉まっていますが、31日朝に来た際には、店頭にはカニやブリなど、北陸の海の幸がズラリと並んでいました。 この場所は、大きな被害は、ほとんどなかったのですが、観光客の数は非常に減っているという状況です。 ――観光客が少なくなったということは、お店への影響は、どのぐらい出ているのでしょうか。 この近くのお店の方にお話を伺うと、売り上げは3割ほど減ってしまっているという状況です。 そうした中でも、今週末には復興支援として、チャリティーの販売が行われるということで、カニ汁やブリのかす汁が販売され、売り上げは全額寄付されるということです。 私は31日、輪島市の朝市通りも取材してきました。そちらでは、まだまだ復興とは程遠い状況でした。和菓子店の方は「先代から引き継いできた朝市通りを次の世代にもつなげられる形で再建したい」と復興に向けた強い思いを話してくれました。 一方で、「輪島には、もう残れない」と数日前に、金沢に引っ越してきたという住民の方もいました。その方は、勤めていた店が被災して、仕事ができない状況になってしまったのですが、失業の証明書をもらえていないため、ひとまず金沢でアルバイトをする予定だと話していました。 これまで、全く先が見えないとおっしゃっていた方々も、来月1日で地震から1か月となるのを前に、それぞれの道を選択し始めているようです。 ただ、古里に残るのも、離れるのも、どちらの道もまだまだ険しく、多くの支援の手が必要だと感じました。