バイデン氏に近い米上院議員、イスラエルへの武器供与停止に反対
(ブルームバーグ): 米国はイスラエルへの武器供与を継続すべきだとバイデン米大統領に近い上院議員が述べた。パレスチナ自治区ガザで食料支援団体ワールド・セントラル・キッチン(WCK)の職員7人がイスラエル軍の空爆で死亡したのを受け、一部の下院議員は全面的な調査の結果が出るまで武器供与を控えるよう求めているが、こうした呼びかけに反論した。
クーンズ上院議員(民主)は、シリアにあるイラン大使館攻撃を受け、イランあるいはその代理勢力による攻撃のリスクが高まっていることに言及した。イランは、大使館を攻撃したのはイスラエルだと主張している。
イランがイスラエルに報復を宣言、シリアでの大使館攻撃受け
クーンズ議員はFOXニュース・サンデーで「イランから攻撃がある可能性を踏まえ、イスラエルの防衛に不可欠な防衛品の供給をいかなる方法でも制限・停止することに同意できない」と語った。
米国とカナダの二重国籍者を含むWCK職員が先週、死亡したことを受け、バイデン大統領には対イスラエル支援の制限を求める圧力が再び高まっている。イスラエル軍は当局者2人を解任し、この攻撃は「誤認や判断ミス」が原因で、「作戦要綱に反する攻撃だった」と説明した。
イスラエル、軍当局者2人を処分-食料支援団体空爆で「重大な過失」
原題:Biden Ally Opposes Halting US Weapons Transfers to Israel (1)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alicia Diaz