知床の観光業に大きな影響及ぼした沈没事故 桂田社長の逮捕・送検により事態は変化するのか
HTB北海道ニュース
沈没事故は知床の観光業にも大きな影響を及ぼしました。桂田社長の逮捕・送検により事態は変化するのでしょうか。 斜里町ウトロに設置されている献花台。今も多くの花が手向けられています。 斜里町民) 「(家族が)見つからない人にしたらどうしたら良いのか分からないかなと思っていた。逮捕ではっきり分かるのかなと。問題にこれだけなっていれば、罪をはっきり言ってほしいなと思う」。 観光のベストシーズンを迎えている知床。4月から8月までのウトロの宿泊者数は去年の同じ時期と比べて1割ほど増えましたが、まだ、コロナ前の水準には届きません。 観光客) 「(逮捕は)一つの区切りになるのかなという気はします。観光は安全がまず基本ですからそこはしっかりやってもらいたいと思いますね」、「すごく胸が痛いですけど、こんな事故があってほしくないなと思うけど、来るにあたって避けようとかそういうことではなかったです」。 戻り切らない観光客。立ち行かなくなった観光船事業者も。 ドルフィン元船長) 「怒りっていうか悔しい気持ちだよね。あの事故さえなければっていう。日々毎日それは考えるよ。事故の影響っていうのはもう計り知れない。影響っていうのありますよね」。 男性が船長をしていた別の小型観光船「ドルフィン」。事故の影響で客足は遠のき、今年3月、廃業に追い込まれました。20年にわたり船を走らせてきた社長は知床を去りました。 ドルフィン菅原浩也社長(当時) 「船から降りるときにありがとうございましたって言ってくれる。幸せな仕事だなって思った。(Q社長にとって知床ってどうでした?)人生の中で幸せな場所だった。よかった…人生の後半本当に楽しかった」。 桂田容疑者の逮捕で事件の捜査は本格化します。ただ、知床観光の回復の糸口はまだ見つかっていません。
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