「THEゴールデンコンビ」を男性ブランコ平井の相方・浦井が観て書いたコラム
千鳥がMCを務めるAmazon Original新番組「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」がPrime Videoにて10月31日(木)18時に全5話一挙配信される。この番組では、令和ロマンくるま、霜降り明星せいや、ネプチューン堀内、チョコレートプラネット長田、ハライチ澤部、男性ブランコ平井、ラランド・サーヤ、ダイアン津田の8名が、「こいつと組めば絶対優勝できる」と思う相方を指名し、1日限りのオリジナルコンビを結成して優勝賞金1000万円を懸けた即興コントバトルに挑戦する。 【写真】「THEゴールデンコンビ」収録舞台裏にて、男性ブランコ平井の様子。 ここでは、ロングコートダディ堂前とコンビを組んだ平井の“本来の相方”である浦井のりひろを書き手に迎えたコラムを掲載。平井の戦いぶりは、浦井の目にどう映ったのか。 文 / 浦井のりひろ ■ 俺の相方 Amazon Primeの企画に我らが平井まさあきが出場する。なんでも、一番コンビを組みたい人を選び一緒に即興コントで戦っていくという。「なんだよ!13年一緒にやってきたじゃないか!」「今さら他のやつとコントするなんて!」と脳内ではショッピングモール誘致に反対する地元の商店街組合のような怒声が飛び交っていたものですが、相手が大阪時代からずっとユニットライブを打ち、頼りになる仲良しのロングコートダディ堂前さんとわかるや否や「それなら安心だねえ」「頼りになるねえ!全部任せちゃおう!」と組合員達は見事な手のひら返しを見せました。 今回この文を書くにあたり本編映像を見させていただきましたが、普段ではお目にかかれないような豪華なセット、ゲストの方々、シチュエーションでストイックな即興コントを披露していくとんでもなく贅沢で恐ろしい番組でした。自分だったらスベり散らかして消滅していただろうなという場面がいくつもあり、それら全てを乗り越えていく演者の皆様の力に脱帽しきりでした。 さて、そんな中での俺の相方こと平井まさあきですが、やはり1話で初めて即興コントをする場面が印象的です。一つ前のせいや・秋山コンビが明転した時はやはりスター同士のコンビの華やかさがあったのですが、平井が堂前さんと共に板付明転した瞬間の舞台への馴染みっぷりが凄まじく、これは手強そうなコンビが現れたぞ、と勝手に拍手を送りました。さらに平井の女性役もバッチリ即興コントに登場します。かつて関西の深夜レギュラー番組で平井キャンベルというキャラがハマり8週連続で登場していた頃から変わらない破壊力で戦っていました。そしてさらに平井があまり表に出さない「実は腹筋割れ割れ細マッチョ」の体格も、ここで!?というタイミングで登場。とにかく与えられたお題と正面から向き合い、時には軽やかに、時には泥臭く乗り越えていく平井の姿には、かつて日本一忙しいと言われるコーヒーチェーンのモーニングで働くもミスを連発し、同僚の女子大生から「目ぇ、開いてます?」と激詰めされた頃の面影はどこにもありませんでした。 収録を終えた平井に会った時、彼はひとまわり大きくなったような気がしました。死線をくぐり抜けたからなのか、はたまたかつて八畳一間の自宅を懸垂バーで埋めてしまったほど好きな自重トレーニングを増やしたからなのかは定かではありませんが、とにかく以前とは違う平井がいました。ちゃんと収録めっちゃしんどかったと言っていました。今回の相方が堂前さんで本当によかったと思います。堂前さんの発想力はバケモノです。もし僕が万が一「THEゴールデンコンビ」に出るとなったとしても、堂前さんにお願いしたいです。兎さん、すみません。 ■ 浦井のりひろ(ウライノリヒロ) 1987年12月3日生まれ、京都府出身。大学の演劇サークルで出会った平井まさあきとコンビ結成。2011年にデビュー。2021年に「キングオブコント」、2022年に「M-1グランプリ」で決勝進出。2025年2月、大阪・堂島リバーフォーラムにて上演される大阪国際文化芸術プロジェクト「FOLKER」に男性ブランコとして出演。吉本興業所属。 (c)2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.