愛犬と市電、ワンダフル 富山、まちなかで「ワントラム」 30組ケージなし電車旅
富山市八人町地区自治振興会と市などは6日、愛犬と一緒に市内電車に乗れる「ワントラム」を走らせ、乗車した約30組が電車旅を楽しんだ。旧八人町小で同日開かれた「ハチマルシェ」に合わせて企画され、参加者は愛犬と富山のまちなかを満喫した。 【写真】犬と子どもでにぎわう会場=富山市旧八人町小グラウンド 通常、公共交通機関に乗る際、動物は「手回り品」としてケージに入れての移動となる。八人町地区自治振興会は犬にも子どもにも優しいまちを目指し、富山地方鉄道の協力で、ケージなしで愛犬とともに周遊できる「ワントラム」を企画した。 参加者はいたち川沿いで散歩を楽しんだ後、桜橋―富山大学前駅の市内電車に乗り込み、周遊や写真撮影を満喫した。盲導犬以外の動物がケージレスで乗車できるのは、富山地方鉄道では初の取り組みで、高岡市の会社員中崎亜希子さん(43)は「遠足気分で犬と一緒に非日常を味わえた」と笑顔を見せた。 ●ハチマルシェ子ども集まる ハチマルシェは「犬と子ども」をテーマに、犬向けの整体やリンパマッサージ、犬も人も食べられるパンの販売ブースなど約40ブースが並び、訪れた親子連れや愛犬家が買い物やワークショップを楽しみ、交流を深めた。八人町地区では昨年11月から旧八人町小跡地を活用した交流イベント「ハチマルシェ」を開いている。 市の担当者は「今後も年2回開かれるハチマルシェに合わせてワントラムを走らせたい」と話した。