部活動の地域移行で秦野市が模索…実践的な専門指導、Bリーグ横浜と練習会
教職員の働き方改革などを踏まえた部活動の地域移行を巡り、神奈川県秦野市が模索を続けている。指導者派遣などで各スポーツ団体と連携を深めているが、その一環でプロバスケットボールBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」のアカデミー部門と実証実験として市内の中学生を対象にした練習会を開いた。 市では2023年度の教員1人当たりの月平均時間外在校等時間が約49時間に上り、文部科学省の目安の45時間を上回る。教職員の働き方改革のためにも部活動の地域移行は緊急課題だ。すでに市剣道連盟や東海大などと連携して約3割の部活動で地域移行に着手しており、本年度末までには6割に伸ばしたいという。 今月8日の練習会には、市内3校のバスケ部員が参加。顧問の教職員の姿はなく、アカデミーの指導者4人が生徒に対応した。 一つ一つのメニューが数分間に区切られ、ドリブルや1対1の攻防などを練習。合間には各コーチが具体的にアドバイスをする場面もあり、生徒らは熱心に聞き入っていた。市立東中の生徒(13)は「短い時間で集中力を発揮するのは実際の試合と一緒で実践的だった」と刺激を受けた様子だった。
神奈川新聞社