高額だったのは? 夏の日本人移籍金ランキング2位。12億円でステップアップ! 即レギュラーも、直近でやらかし
夏の移籍市場が閉鎖した。この時期はヨーロッパ各国リーグが開幕する時期で、Jリーグだけでなく、世界中の多くのクラブが戦力補強を行っている。今回はこの夏に移籍した日本人選手の中で、移籍金が高額だった選手をランキング形式で順位ごとに紹介する。(移籍金やデータは『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合はサイトに準拠)
2位:鈴木彩艶 生年月日:2002年8月21日(22歳) 移籍元クラブ:シント=トロイデン(ベルギー) 移籍先クラブ:パルマ(イタリア) 移籍金:750万ユーロ(約12億円) 鈴木彩艶は、この夏にベルギーのシント=トロイデンからイタリアのパルマへ移籍した。移籍金は750万ユーロ(約12億円)となっている。 鈴木は、AFCアジアカップカタール2023でのパフォーマンスが酷評されたが、シント=トロイデンではレギュラーとしてゴールを守り、着実に評価を高めた。この夏はパルマ以外にも、イタリアではジェノアが獲得に興味を持っていると報じられた時期もあり、複数のクラブが注目していた様子だ。 かつて中田英寿が所属したパルマは、イタリア2部から昇格してきたクラブ。今夏の移籍市場で獲得した選手として鈴木はチーム2位の移籍金であり、それだけ即戦力として期待されているということだろう。 鈴木はリーグ戦でここまで3試合全てに先発しており、定位置の座をつかんだ。第2節は名門ACミラン戦で勝利に貢献。『スポルトメディアセット』は鈴木に10点満点中7点を付け、「少なくとも4回は決定的なセーブをした」と称えた。しかし、続く第3節のナポリ戦では、75分にペナルティーエリア外に飛び出してボールを処理しようとした際、相手選手に蹴りを見舞ってしまい、早くもイタリア初の退場を経験している。すでに交代枠を使い切っていたパルマは緊急でDFエンリコ・デルプラートをGK起用せざるをえず、その後逆転負けを喫し、当然、鈴木も酷評の対象となった。 抜群の反射神経で早くもファンのハートをつかみつつある鈴木は、良いスタートを切った。ただ、ナポリ戦については、パルマが交代枠を使い切っていたことや鈴木自身が警告を受けていたことが頭の片隅にあれば、思いとどまることができたプレーかもしれない。このあたりの冷静な判断力が身につけば、パルマにとって良い投資になる可能性があるはずだ。
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