「生き物がメインなので…」水族館は節電厳しく“苦渋の値上げ” 電気代高騰にレジャー施設も苦境
動物園の運営にも影響が
愛知県の豊橋総合動植物公園、通称「のんほいパーク」では―― 「ペンギンたちの健康を守る、健康を管理するためには10℃以下に保たないといけないので。電気代が高くなっても温度を上げるってわけにはいかないので」(のんほいパーク 獣医師 吉川雅己さん) エサ代や燃料費などの高騰が動物園の運営に重くのしかかる中、園はこんな取り組みで、エサ代を”節約”しているようで―― 「基本的にアジが食べられる動物は、すべてアジでえさを組み立てている。ペンギン、ゴマフアザラシ、ホッキョクグマ、コツメカワウソなどがアジを食べている。(えさを一つにすることでそのコストを減らしている?)大量に買うことで安く仕入れることができる。いろんなものを食べることが動物たちにとっていいことだとはわかっているが…」(吉川雅己さん)
「のんほいパーク」電気代は据え置きで契約
一方、電気代の”節約”には、限界がありますが―― 「こちらがカーポート型の太陽光パネルを設置したものになる」(豊橋市ゼロカーボンシティ 推進課 大塚英之さん) 「のんほいパーク」では、CO2削減のため、4月から太陽光で発電した電気を、自家消費しています。 電気の料金は業者に支払うしくみです。ただ、20年間の「電気代据え置き」で契約をしていたことから、結果的に、今回の「値上がりの波」には飲まれなかったといいます。 Q.値上げの波、正直ラッキー 「結果的にはそうですね。20年間同じ料金で支払うので今みたいに高騰していくと結果的に私共がお支払いする金額のほうが安く抑えられるということが生じる」(大塚英之さん) Q.こういった取り組みで少しずつ節約 「それが目的ではないですけど、結果的にそういう効果が期待できるかなと思う」(大塚英之さん) 負担が増えるなか、少しでも、コストを抑えようと、試行錯誤の日々が続きます。