実写ドラマ版『からかい上手の高木さん』主演の月島琉衣&黒川想矢が明かす、“聖地”での撮影秘話「青春しているかも!と思いました」
4月2日(火)より、深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」にて実写ドラマ版『からかい上手の高木さん』(毎週火曜深夜11:56-0:26、TBS系※一部地域を除く)がスタートする。今作でW主演を務めるのは月島琉衣と黒川想矢。数回のオーディションを経て、物語の中心となる高木さん役と西片役をそれぞれ勝ち取った。WEBザテレビジョンでは月島と黒川にインタビューを実施。原作ファンも多い本作への思いや撮影の裏話を語ってくれた他、私生活では学生生活を謳歌(おうか)する二人の素顔に迫った。 【写真】これぞ“完全実写化”…『からかい上手の高木さん』シーン写真 ■“照れたら負けのからかい青春ラブコメディー”を実写ドラマ化 同ドラマは、シリーズ累計発行部数1200万部を突破した山本崇一朗による同名コミック「からかい上手の高木さん」(小学館「ゲッサン少年サンデーコミックス」刊)が原作の“照れたら負けのからかい青春ラブコメディー”。とある中学校、隣同士に座る「からかい上手の高木さん」と「からかわれっぱなしの西片」、そんな2人の日常のやり取りを描く。 監督は、恋愛映画の名手として映画ファンから絶大な支持を集める今泉力哉氏が務め、同作の撮影はアニメの舞台として聖地となっている香川・小豆島で行われた。 また、2024年5月31日(金)には原作の10年後を描く映画の公開が決定しており、高木さんを主演・永野芽郁、西片を高橋文哉が演じる。 ■素直になれない高木さんと西片は「かわいらしい」 ――本作は原作となる漫画もさることながらアニメも人気ですが、どんな部分に魅力を感じましたか? 月島琉衣(以下、月島):中学生の二人がメインの作品ということで珍しいなと思いました。アニメで「からかい上手の高木さん」を見た時に“かわいらしい物語だな”と。高木さんと西片のからかって、からかわれてという関係性や、素直になれないところもかわいらしいなと思いました。 黒川想矢(以下、黒川):僕は撮影が終わってから母に漫画を買ってもらったのですが、とっても面白くて! 何巻もあったのにすぐに読み終えてしまいました。ちなみに僕は作品のテンポ感が好きです。 ――撮影はアニメの舞台となる小豆島で行われたそうですが、いかがでしたか? 月島:学校での撮影が多かったのですが、撮影場所となった中学校の外を見るとすぐ近くに海があるんです。海や空を見るのが好きなので、撮影中にふと見ることもありましたし、すごく心が浄化されるというか、明るい気持ちになりました! 黒川:僕は海なし県出身なので、海と触れ合うことは一年に一回くらいしかなかったんです。今回の撮影は1カ月間あったので、毎朝カーテンを開けると、すぐそこに海があって…すごく感動しました! ■オーディションは「毎回楽しく、悔いなく終えることができていた」 ――お二人はオーディションで本作への出演が決定したそうですが、主演に決まった時の心境を教えてください。 月島:オーディションが3回ほどあったのですが、主演ドラマのオーディションに挑むこと自体が初めてだったんです。オーディションは毎回楽しく、悔いなく終えることができていた中で、「高木さんに決まったよ!」と知らせを聞いて、とにかくうれしかったです。 俳優を目指して頑張っているので、将来に向けての第一歩といいますか、これからの活動につながるなと思いました。 ですが、それと同時にびっくりもしました。最終審査はゲームのような審査だったので、すごく楽しかったのですが、周りには選考で選ばれてきた(演技が)上手な方たちが来ていたので…。そんな中で選んでいただいたと聞いて、とにかく頑張ろうと決意しました。 黒川:僕もオーディションは3回くらいありました。一次審査はすごく人が多く、渡された台本も2枚しかなかったので、西片がどんな子なのかつかめず、“これはダメだ”と思っていたんです。 でも、その後の二次審査の時は女の子が6人と、僕一人だけだったので“これは、まさか!?”と期待したのですが、三次審査では女の子3人、男の子3人でオーディションをしたので“あ…なるほどな”と(笑)。合格した時は「やったー!」と思いました。 ――オーディション中の心境や印象的だったこと、また今回の役を勝ち取るために工夫したことがあれば教えてください。 月島:オーディションの前に原作を見てみたりして、高木さんの特徴を学びながら、いただいた台本のせりふを練習しました。 基本的には一人で練習をしていたので、難しいなと感じることもあったのですが、練習をしていくうちに楽しくなっていきました。意識したのは、声のトーンや大人っぽい表情で、普段の自分とは心を入れ替えてできるように頑張りました。 黒川:オーディションに向けてというのはあまりなかったのですが…今回のオーディションではコミュニケーションを取る一環として、ワークショップのような形でいろんなゲームをする時間があったんです。 最初はすごく緊張したのですが、ゲームをしていくうちにコミュニケーションが取れるようになっていって、演技中も楽しく会話をすることができました。 ――ちなみに、ドラマ出演決定後お二人が最初にお会いしたのは本読みの時でしょうか? 月島:初めて会ったのは確か何かの打ち合わせで行った際に、一瞬顔を見合わせたぐらいだったと思います。そのあとに本読みの日がありましたが、最初はお互いに緊張してしまっていて、一言も話せなかったのですが…(笑)。撮影を重ねていって、最後はすごく仲良くなれました! ■初共演の感想は「すごく支えてもらった」「現場を明るくしてくれる」 ――今回共演されてみての感想を教えてください。 月島:私は、まだあまりお芝居の経験がない中で黒川くんと出会ったのですが、演じている時のテンポ感がやりやすくて、終始すごく支えてもらったなという感覚があります。 黒川:(月島のことを)ずっと高木さんって呼んでいたのですが…高木さんは明るくて、いろんな人と話していて、現場を明るくしてくれる方。それに加えて真面目で、役に対してすごく考えていて“すごいな”と思っていました。 ――月島さんは高木さんのように黒川さんをからかったりはしませんでしたか? 月島:からかうといいますか…撮影の合間にちょっといたずらをしたりすることはありました(笑)! 黒川:いろいろありましたね(笑)。消しゴムを隠されたり、後ろから驚かされたり…は、ありました! ――お二人とも学生だと思いますが、私生活では友人からどんな人だと言われることが多いですか? 月島:私はとにかく笑っているようで、友達や先生から「話すときも笑っているよね」と言われます(笑)。学校が楽しいのもあって、毎日明るく元気に過ごしています(笑)! 黒川:僕は友達と理科室でメダカに餌をあげたりしているんですけど、友達が本当に少なくて…友達からは「想矢は話すのが下手だから本を読んだ方がいいよ」って言われるんです(笑)。あまり、教室の中心に立って話すような性格ではないですね。 ――ドラマでは登場人物たちの愛おしい部分も繊細に描かれていますが、月島さんが思う西片の“推しポイント”を教えてください。 月島:高木さんがからかった時に西片が“またからかわれた…”という反応をするのが推しポイントです。あとは、高木さんに毎日からかわれながらも“今日こそは!”と意気込んでいるところや、それでも結局からかわれているところも良いなと思います。 ――では、黒川さんが思う高木さんの“推しポイント”はどんなところでしょうか。 黒川:高木さんがたまに見せる本音に注目してほしいなと思います! ――本作は 照れたら負けのからかい青春ラブコメディーですが、撮影中に“青春だな”と感じた瞬間がありましたか? 月島:実は以前から海で夕日を見ることが夢だったのですが、これまで夕方に海に行く機会がなくて。今回の撮影で夢だった瞬間に巡り合えて、モチベーションが上がりました! あと、クラスメート役は同学年の方も多かったので、みんなで休憩時間も話したりしながら楽しく過ごせたことです。 黒川:撮影の終盤で大きな空き時間があったんです。小豆島はオリーブが有名なのですが、オリーブの葉が二つ重なるとできる“ハートのオリーブ”をみんなで探していた時があって、その時にふと“青春しているかも!”と思いました。 ■「二人の掛け合いや、テンポ感、小豆島の雰囲気を見てほしい」 ――最後にドラマの見どころと、読者へのメッセージをお願いします。 月島:今泉監督からの分かりやすく細かいアドバイスや、リハーサルでも「とりあえずやってみて」と言ってくださったり…私たちの自然体な演技を見守ってくれたのがすごくうれしかったです。ドラマでは小豆島のいろんなところへ行っているので、風景なども楽しんで見てもらえたらなと。そんな中で中学生二人の日常の雰囲気を感じていただけたらうれしいです。 黒川:二人の掛け合いや、テンポ感、そして小豆島の雰囲気をぜひ見てほしいです。でも、まずは楽しんで見ていただけたら、それだけでとってもうれしいです! 撮影=島本絵梨佳/ヘア&メーク=沼田真実(月島)、岩渕賀世(黒川)/スタイリスト=船橋翔大(月島)、岩田友裕(黒川) ■『からかい上手の高木さん』第1話あらすじ とある島の中学校、隣の席の女の子・高木さん(月島琉衣)に、何かとからかわれる男の子・西片(黒川想矢)。今日こそは高木さんをからかい返してやると奮闘するも、高木さんはいつも西片の上をいくからかい上手だった。 ある日、高木さんをからかい返そうと筆箱をびっくり箱に改造する西片だが、高木さんに見透かされ、逆にからかわれてしまうのだった。 次こそはと悔しがる西片に消しゴムを貸して欲しいとお願いする高木さん。すると、高木さんは“消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切ると両想いになれる”という、小学生の頃に流行ったおまじないの話を持ち出す。 子どもっぽいと相手にしない西片だったが、消しゴムと西片を交互に見てニヤニヤする高木さんの反応に焦り「返してほしい」と懇願する。ようやく消しゴムを取り返し、確認する西片だったが…。