「私がメンヘラを発動しても」3時のヒロイン・かなで ゆめっち休養時のピンチ経て「基本ビジュアル担当で(笑)」
──言われてみれば…(笑)。かなでさんたちのリアクション、笑ってしまいます。 かなでさん:ありがとうございます。ただ、バラエティで普通のことを大声で言ったり、顔だけで乗りきろうとしたり、勢いに任せてしまうところは反省しています(笑)。
■私がメンヘラを発動しても ── 3人の関係性で変化したところはありますか? かなでさん:普段の3人のつき合い方は、いい意味で変わらないですね。自分たちのことを家族でよくたとえるのですが、麻貴がママで、私とゆめっちが子ども、みたいな感じですかね。
『THE W』で優勝したときも、私は最初「優勝できたらいいな」と思っていたのですが、麻貴がネタ合わせや話し合いの中で「優勝する」というマインドに持っていってくれました。だから優勝できたんだと思います。 私はネガティブで落ち込むし、何かあるとすぐ泣いちゃうタイプで、メンヘラです(笑)。ゆめっちは、何かしでかすことが多くて、トラブルメーカーです(笑)。ただ、すごく優しいです。ケンカをしたことはありますが、怒られたことはないです(笑)。
── 女性の3人組って関係性が難しいイメージがありました。でも、3時のヒロインの3人はすごく仲がいいのが伝わってきます。 かなでさん:2人だとぶつかることもあるけれど、3人だと、2人がぶつかっても中立の立場の人がいるとか、客観的に考えられる人がいると思います。なにより、ゆめっちが休養してから「3人でよかった」と感じました。ひとりだったら頑張れなかったし、復活して3人でネタをやったときに、より思いました。
■「私って芸人なのかな?」とネガティブになったことも ── 今後の目標は? かなでさん:3時のヒロインとしておもしろいネタをやって、活躍し続けられる芸人になりたいです。ゆめっちが休養していた間、ネタをする機会が減ってしまって「私って芸人なのかな」と落ち込んだときがありました。ありがたいことにテレビには出演させていただいたのですが、ネタをやる機会が減ってしまった状態に違和感があって。芸人の友達からライブや賞レースの話を聞いたときに、羨ましいと思いましたし、「私ってこんなにネタをやりたかったんだな」とあらためて感じました。
PROFILE 3時のヒロイン・かなでさん 1992年、東京都出身。2017年、福田麻貴、ゆめっちと3時のヒロインを結成。2019年、『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝し、3代目チャンピオンとなる。以降、数々のテレビ番組に出演。ダンスや女優の仕事でも活躍中。 取材・文/高梨真紀 画像提供/3時のヒロイン・かなで、吉本興業株式会社
高梨真紀