岸田派、派閥解散を了承 臨時会合、首相は出席せず
自民党岸田派(宏池会)は23日昼、臨時の派閥会合を東京都内で開き、同派の解散を了承した。事務総長の根本匠元厚生労働相ら幹部が、解散に至る経緯について所属議員に説明した。既に会長を退き派閥を離脱した岸田文雄首相は出席せず、ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官も欠席した。関係者によると、岸田派所属議員が集まる最後の会合になったという。 事務総長代行の小野寺五典元防衛相が「政治改革の議論を前に進めるためにもご理解いただけると幸いだ。全ては政治の信頼回復のためだ」とする林氏のコメントを代読した。岸田派には現在、46人が所属する。 首相は18日、岸田派の解散意向を表明した。これに先立ち、幹部らを官邸に呼び、林氏と共に解散方針を伝達した。幹部の一人は「首相による突然の解散意向表明に困惑する中堅、若手がいるため、直接説明する場が必要だと判断した」と語った。 派閥は、政治資金規正法で規定される「その他の政治団体」として総務省に届け出ている。臨時会合を踏まえ、届け出を取り下げる解散手続きを進める。