ロシア、スパイ容疑でイギリス外交官を追放へ…英側「露の根拠のない批判は初めてではない」
ロイター通信によると、ロシア政府は26日、モスクワの英国大使館に勤務する外交官をスパイ容疑で国外追放すると発表した。ロシア連邦保安局(FSB)は、外交官がロシア入国時に故意に虚偽の情報を提出したと訴え、「ロシアの安全保障を脅かす秘密情報活動や破壊活動を行う兆候を発見した」と主張している。
露外務省は26日、英国大使を呼び出し「厳重な抗議」を行ったと発表した。一方、英側は「ロシアによる根拠のない批判は初めてではない」(外務省報道官)と述べ、露側の主張を否定した。
FSBは、今回、国外追放の対象になった外交官は、9月にスパイ容疑で追放した英外交官6人の交代要員の1人だったとしている。
また、露外務省は26日、反露的な言動を理由に英国の政治家やジャーナリストら30人のロシア入国を禁止した。英国はウクライナに兵器支援を続けており、英露関係の悪化が続いている。