「常勤医師異常に少ない」医師ら悲鳴…東京女子医大病院で人手不足“病床利用率”5割 勤務実態ない元職員に2000万円給与か
同窓会組織から約2000万円の不正給与があったとして、特別背任の疑いで家宅捜索が入り、混乱の中にある名門・東京女子医科大学。 【画像】「メンタルがとにかくしんどい」と吐露する現役医師も… 岩本絹子理事長のもと行われた人件費削減などの経営改革によって、現役の医師や職員からは、患者へのサービス低下を懸念する声があがっています。 東京女子医科大学病院 現役職員Aさん: これ以上東京女子医大の評判を下げるようなことをしてほしくないなって。不祥事が続いているので。 東京女子医大病院 現役職員Bさん: 麻酔科の医師が辞めたり、手術件数が減ったり、看護師が辞めてマンパワー的には低下しているので、どうしても1人当たりの仕事量が増えますね。 現役医師の中には「メンタルがとにかくしんどい、毎日病院にいる印象」と、満足に眠れない日々が続いていると話す人も。 医師たちが訴えるのは、過酷な勤務とそれに見合う待遇を得られないこと。医師や看護師らが不足し、現在の病床利用率は5割にとどまっています。 東京女子医大病院 現役職員Bさん: 夜勤なんかの回数も増えてきていると思うので、事故を起こさないのが一番なんですけど。給与面や賞与面の支給がかなりシビアになって、前はそれなりの額をもらっていたんですけど、それをかなり下回る。 東京女子医大病院 現役医師: 安い給料で働く中で、患者さんへの善意と優しさから大学病院に残っている医師や看護師もいると思います。 常勤の医師が異常に少なく、足りていません。このままでは以前のように大量離職者が出てしまい、医療の提供に影響が出る恐れもあると思います。 動揺は患者にも広がっています。約20年にわたり通院しているという人は不安を口にします。 約20年通院している患者(65): 担当していた医師が変わってしまったので、2~3年前からですね。 極力患者さんの方には影響がないようにしてほしいと思います。ちょっと不安感というのはありますよね。