皇居のお濠の水はなぜ緑？…アオコの大量発生や異臭に対する水質改善作業をボートで見学
千代田区は１９日、水質改善を行っている皇居の外濠（そとぼり）の見学会を行った。区民ら２３人が参加し、ボートに乗ってお濠（ほり）を見学したり、水質検査を体験したりした。
外濠には大雨の際にあふれた下水が流入し、水質の悪化のほか、悪臭の発生が起きている。夏場に植物プランクトンが大量増殖して発生する「アオコ」も景観悪化や異臭発生の原因となっている。
見学会では、同区職員が外濠の浄化の取り組みについて説明。暫定的な対策として区が行っている、アオコを吸着して沈める水質改善処理剤の散布のデモ作業も行われた。２０３０年代には荒川などの河川水をひきいれてアオコの発生を抑制するという。
家族と参加した中学生（１２）は、「緑色で汚いなと思っていた。透明になったら、すごく気持ちよく過ごせると思うので楽しみ」と話していた。
